ベンフィカは5日、アルゼンチン代表FWアンヘル・ディ・マリアが加入することを発表した。

 現在35歳のディ・マリアは母国クラブのロサリオセントラルでキャリアをスタートさせた。2007年夏にベンフィカへの完全移籍加入でヨーロッパ上陸を果たすと、2010年夏にはレアル・マドリードに完全移籍。在籍した約4シーズンで公式戦通算190試合の出場で36ゴール84アシストを記録した。レアル・マドリードでは2011-12シーズンのラ・リーガ2010-11シーズンと2013-14シーズンのコパ・デル・レイ(スペイン国王杯)優勝に加え、2013-14シーズンにはチャンピオンズリーグ優勝も経験している。

 2014年夏には当時のプレミアリーグ史上最高額だった5970万ポンド(当時のレートで約103億円)の移籍金でマンチェスター・Uへ完全移籍。クラブ伝統の背番号「7」を託されたが、公式戦32試合に出場で4ゴール12アシストと期待されていたような活躍はできず、2015年夏にパリ・サンジェルマンPSG)に完全移籍で加入。7シーズンにわたって在籍したPSGでは、公式戦通算295試合の出場で93ゴール119アシストという成績を残し、6度のリーグ・アン制覇など数々の国内タイトル獲得に貢献した。

 2022年夏にフリーでユヴェントスに加入し、1年契約を締結。2022-23シーズンのセリエA開幕直後は負傷や出場停止処分の影響もあって出場機会を伸ばせなかったが、徐々に存在感を示し、最終的には公式戦通算40試合の出場で8ゴール7アシストを記録。ヨーロッパリーグ(EL)準決勝進出にも大きく貢献した。なお、昨年末に行われたFIFAワールドカップカタール2022では、決勝のフランス代表戦でゴールを決めるなど、アルゼンチン代表を9大会ぶり3度目の優勝へ導く活躍も見せた。

 現行契約が先月末までとなっていたことから、去就には注目が集まっていたが、先月22日に契約満了に伴い、ユヴェントスを退団することが発表されていた。

 13年ぶりに古巣ベンフィカに復帰することが決定したディ・マリアの契約期間は明らかになっていないが、移籍市場に精通するイタリア人記者のファブリツィオ・ロマーノ氏によると、2024年6月30日までとなる1年契約を締結。なお、背番号は「11」を着用することも明らかになっている。

【動画】ディ・マリア背番号は「11」に決定

ベンフィカ復帰が決定したディ・マリア [写真]=Getty Images