マクドナルドの人気メニュー「ビッグマック」。他のバーガーにはない、まろやかだけどもさっぱりとした味わいのソースに、バーガー自体のボリューム感が特徴です。もちろん公式レシピは公開されていませんが、ネットではしばしば再現を試みる人の投稿を目にします。

 なんといっても再現を難しくしているのは、マクドナルド秘伝の「ビッグマックソース」の存在です。ところがつい最近、「ビッグマックそっくり」と言われるソースが発見され話題となっています。

【その他の画像・さらに詳しい元の記事はこちら】

 それはコーヒーやお菓子を販売する「カルディ」で売られている「バーガーソース&ディップ」。「バーガー」という名が付くだけあり、意識は強め。はたして本当に「ビッグマックソース」と同じ味なのでしょうか。

■ 「バーガーソース&ディップ」とは

 カルディで売られている「バーガーソース&ディップ」(321円:税込)というソース。カルディオリジナルの商品として、2023年3月から販売されているようです。

 説明を見ると、「甘酸っぱいピクルスとシャキシャキのオニオンが入った、トマト風味のクリーミーな味わい」とのことです。つまり、ピクルスの入った甘酸っぱいソースということで、たしかに「ビッグマックソース」と近いものがあります。

 しかしながら、マクドナルドの「ビッグマックソース」のレシピは門外不出。なかなか再現することはできません。ただネットでは「全く同じ味」と評判なのです。

 ですので今回は本当に同じ味なのか検証すべく、「ビッグマック」の「ビッグマックソースなし」を注文。そこに、「バーガーソース&ディップ」をかけてみようと思います。もちろん「ビッグマックソースあり」の本家バージョンと一緒に食べ比べてみることにしました。

■ ビッグマックソースあり・なしを注文し、比べてみた(見た目)

 「ビッグマック」ソースありとソースなしをお店で注文。余談ですが、マクドナルドでは「ピクルス抜き」「レタス抜き」「ソース抜き」など、好みでオーダーできます。逆にもとからあるトッピングの一部を増量することも可能。トマトに関しては1枚40円で最大3枚まで追加できます。

 購入したソースあり・なしを見比べてみます。見た目は当たり前ですがほとんど同じ。左がソースなしで右がソースあり。

 中身をチラリと開けてみると、ソースありの方にわずかに「ビッグマックソース」がかかっているのがわかるでしょうか。

 では、ここで、「バーガーソース&ディップ」を「ソースなし」で注文したビッグマックに加えます。(左:カルディの「バーガーソース&ディップ」/右:本家「ビッグマック」)

 比べてみて初めて気がついたのですが、本家「ビッグマック」は、ソースの色がオレンジではなく、クリーム色。脳内のビッグマックでは、めちゃくちゃオレンジ色のイメージでした。カルディの「バーガーソース&ディップ」と比べてみると、オレンジ色は薄め。

※ちなみに、筆者のマクドナルドバイト時代、ビッグマックソースは専用のショットガンのような「ディスペンサー」を使い、ドレス(盛り付け)しておりました。結果今回の写真のような形状に排出されるため、「バーガーソース&ディップ」の出し方もそれを再現しています。

 ビッグマックは上段と下段に分かれているのでそれぞれにドレス(盛り付け)していきます。

 ではドレスが終わったので比べてみましょう。見た目はほとんど違いはないのですが、もう少し確認しやすくするため、過去に入手した「ビッグマックソース」単品の当時の写真で比較してみます。

 実はマクドナルドから過去に「ビッグマックソース」単品が販売されたことがあります。今回比較用に用意したのは、2018年販売分の写真。もちろん現物は既にないため、写真のみの比較となりますがソースの色味程度なら参考にはなるでしょう。

 写真を並べて比べてみたところ、やはりカルディの「バーガーソース&ディップ」は、本家「ビッグマックソース」よりも鮮やかなオレンジ色のようです。
(※写真になるとあまり違いは感じませんが、実際には全然色が違います。)

 この色味の違いについては後述します。

■ カルディの「バーガーソース&ディップ」食べてみた(味)

 はやる気持ちをおさえ、実際に食べていきます。

 まずは通常の本家「ビッグマック」。うん、いつもの食べ慣れている「ビッグマック」の味わいです。もうこれ以上、余計な手を加える必要がない完成された味。

 そして、カルディの「バーガーソース&ディップ」を食べてみます。

 すると、想像以上に「ビッグマック」。うそだろ!?ここまで再現できるのか?実は食べる前は「そうは言ってもビッグマックにはならんだろう」と、疑いの気持ちではいたのですが、おそるべし。“ほぼ”ビッグマックソースです。

 といっても違いはあります。わずかに酸味が強いのと、トマトソース味が強め。言うならば「サウザンアイランドソース」に近い味わいがします。このへんの理由から、本家「ビッグマック」よりも見た目が「オレンジ色」となっているようなのです。

 しかも、「バーガーソース&ディップ」は、バーガーソース以外にもポテトソースなど幅広い使い道があります。つまり、ハンバーガーに加えて楽しんでもいいし、それ以外の商品のディップソースとして楽しめる一度で二度も三度も楽しめるソース。

 個人的には、まさに「サウザンアイランドドレッシング」よろしく、野菜スティックやサラダなどに使うと良いと感じます。

 「バーガーソース&ディップ」が「ビッグマック」を意識して作られたのかは定かではありませんが、おいしさを追求したその心意気や信念はしっかり伝わります。よくやった。もし見かけることがあれば、購入して損はない商品だと思います。

※訂正:初出時トッピングは抜くことはできても「逆に加えることはできません」としていましたが、正しくは「ピクルスなど増量することはできる」「トマトは有料で追加できる」となります。よって表現を一部修正しました。
(参考:マクドナルド「よくある質問」/「ピクルス多め」みたいなオーダーの仕方もできるって本当?

たまちゃん

ビッグマックソースそっくりと話題のカルディ「バーガーソース&ディップ」 ネットの噂をたしかめてみた