テレビ朝日系で放送中の「大改造!!劇的ビフォーアフター SEASONII」で、'11年11月に亡くなった落語家の故・立川談志さんの旧居をリフォームすることが決まった。番組に依頼した談志さんの娘・松岡ゆみこは、「今回リフォームすることを父は喜んでいると思う」とコメントした。

【写真を見る】「父と庭の桜を見たときのことは、今でも泣きそうになるほど切ない思い出です」と娘の松岡ゆみこが語った、故・立川談志さんの家

リフォームするのは、約40年前に談志さんが購入した築50年の中古物件。家を購入後に談志さんの家族は都心に引っ越したが、談志さんだけはそのまま残って仕事場兼住居として暮らしていた。しかし、'11年に談志さんが亡くなってからは空き家状態になり、老朽化。さらに、ひどい湿気のせいで、談志さんが収集した落語の資料や高座で着た大事な衣装がカビだらけになるほどに。松岡が「早急になんとかしないといけない」と考えていたところ、談志さんの弟子・立川志らくから「(この家に)住みたい」という話があり、松岡はリフォームに踏み切ったという。

入門から2年半の前座時代にこの家に通ったという志らくは、「師匠が酔っ払って『お前は必ず売れるよ』と言ってくれたのもこの家だし、二つ目に昇進したときに『お前だけは馬鹿になるな』と言ってくれたのもこの家」と、談志さんとのエピソードを明かした。また、「師匠も『お前(志らく)だったら、いんじゃねぇかな』と言ってくれると思って、私が住むと名乗りを挙げた」と、住居へ踏み切った思いを述べた。

談志さんは生前、庭の八重桜を大変気に入っており、「俺が死んだら(家の)桜の木の下に骨をまいてくれ、墓はいらない」と松岡に伝えており、実際亡くなった翌年に桜の木の下に散骨されたという。松岡と志らくは「桜の木はこのまま生かしてほしい」とリフォームを熱望し、'14年のビフォーアフター大賞に選ばれた匠・瀬野和広氏に期待を寄せた。

なお、リフォームの様子は近日放送予定となっている。

「劇的ビフォーアフター」で生前の家をリフォームすることになった、'11年に亡くなった立川談志さん