ラツィオを率いるマウリツィオ・サッリ監督がナポリ時代の同僚について語った。『フットボールイタリア』が伝えている。

チェルシー時代にヨーロッパリーグ(EL)、ユベントスセリエAの優勝を経験しているサッリ監督。2021-22シーズンから率いるラツィオでは2年目の昨シーズン、セリエAを2位でフィニッシュし、チャンピオンズリーグ(CL)参戦へと導いた。

そんなサッリ監督がカルチョ屈指の指揮官という評価を揺るがぬものとしたのはナポリ時代。2015-16シーズンから3年間指揮し、最後の1年はスクデットまであと一歩…というところまでチームを押し上げた。

一方、サッリ監督と同時期にナポリへやってきたのが、スポーツ・ディレクター(SD)のクリスティアーノジュントリ氏。即戦力となりうる無名の若手、隠れた実力者の目利きに長けた同氏は、ナポリの33年ぶりスクデットを置き土産に今夏ユベントスへ向かうと言われている。

イタリアSportitalia』のインタビューに応じたサッリ監督は、旧知のジュントリ氏を引き抜こうとするユベントスについて「良い人材を見つけた」と語り、低迷するクラブの再建に向けたキーマンになるだろうと期待を寄せた。

「再建を必要とするユベントスにとって、ジュントリは最適なタイミングにおける最適の人物だ。ジュントリにしてみても、今が職場を変える適切な時期と言えるね。我々ラツィオにとって残念なことだが、彼はユベントスの問題を解決するだろう」

「どのくらいのスピード感ユベントスを浮上させるか…なんとも言えないところだが、私は彼をよく知っている。彼がユベントスを再建させるという確信が私にはある」

また、「必要とあらば、チームとって重要な選手を市場に出し、無名の若手を獲得することに抵抗がない。これこそが彼の最大の強みだ」と、ジュントリ氏がナポリ時代から貫くスタイルをユベントスでも曲げないだろうと予想した。

現段階で実現せずとも、今夏中には決着するとみられているジュントリ氏のユベントス行き。セリエA9連覇から一転、低迷期に突入しているユベントスにとって、ジュントリ氏こそが今夏最大の補強となるはずだ。