シェフィールド・ユナイテッドが多額の負債を抱えているようだ。イギリスフットボールインサイダー』が伝えている。

2022-23シーズンのチャンピオンシップ(イングランド2部)を2位でフィニッシュし、3シーズンぶりとなるプレミアリーグ返り咲きを成し遂げたシェフィールド。来たる2023-24シーズンに向け、ファンの期待は膨らむ一方だ。

そんななか、心配なニュースが舞い込んできた。

3日、シェフィールドの2021-22シーズン決算報告書が公表され、プレミアリーグを戦っていた前年度から売上高が4800万ポンド(以下全て現在のレート・約87億6000万円)も減少していたことが明らかになったという。

2020-21シーズンの売上高は1億1500万ポンド(約209億9000万円)で、2021-22シーズンは6700万ポンド(約122億3000万円)。主な原因はもちろんプレミアリーグチャンピオンシップの放映権格差となっている。

一方、スポンサー収入・広告収入も1000万ポンド(約18億2000万円)から360万ポンド(約6億5000万円)まで大幅に減少。2021年夏にイングランド代表GKアーロンラムズデールをアーセナルへ2400万ポンド(約43億8000万円)で売却したことにより、重大な経営危機を免れたとみられている。

しかし、最も懸念すべきは膨れ上がった債務。支払い期限が2024年以内となっているものだけで8000万ポンド(約146億円)以上あるとのことだ。

フットボールインサイダー』は、プレミアリーグ復帰がシェフィールドにもたらす2023-24シーズンの売上高は1億500万ポンド(約191億9000万円)を超えると試算。プレミアリーグには、残留できれば天国、降格すれば地獄という現実がある。

なお、シェフィールドは2022-23シーズンの公式戦43試合に出場し、7ゴール6アシストを記録した攻守の要・ノルウェー代表MFサンデル・ベルゲ(25)を今夏で売却する方針。1000万ポンド(約18億3000万円)のオファーで容認するとみられている。