アトレティコ・マドリードは6日、チェルシーからスペイン代表DFセサル・アスピリクエタが完全移籍で加入することを発表した。

 経験豊富な“守備職人”が約13年ぶりのラ・リーガ復帰を果たした。契約期間は2024年6月30日までの1年間と発表されている。なお、スペイン紙『マルカ』によると、契約には1年間の延長オプションも付随しているようだ。アスピリクエタは当初、チェルシーとの契約を2024年6月末まで残していたものの、現地時間6日に2022-23シーズン限りでの退団が発表されていた。

 現在33歳のアスピリクエタは、オサスナの下部組織出身で2007年夏にトップチームに昇格した。同クラブで公式戦通算107試合に出場した後、2010年夏にマルセイユに完全移籍で加入。在籍した2シーズンで主力として合計3つのタイトル獲得に貢献すると、2012年夏にチェルシーへのステップアップを果たした。

 センターバック(CB)と両サイドバック(SB)を卒なくこなすユーテリティー性を武器に、ロンドンの名門でも主力として活躍。プレミアリーグチャンピオンズリーグ(CL)、ヨーリッパリーグ(EL)、FIFAクラブワールドカップなどで優勝を経験し、同クラブ史上初めてすべての主要タイトルを獲得した選手となったほか、今年1月にはチェルシーにおける外国籍選手の最多出場記録を更新。また、クラブ史上6人目となる500試合出場も達成した。在籍した11シーズンでの通算成績は、公式戦508試合出場17ゴール56アシスト。獲得したタイトルは合計9つとなっている。

 また、2013年2月にデビューを飾ったスペイン代表では、ここまで国際Aマッチ通算44試合に出場し1ゴール1アシストをマーク。FIFAワールドカップを3度、EUROを2度経験している。

 アトレティコ・マドリードは今夏の移籍市場で、トルコ代表DFチャグラル・ソユンクやスペイン人DFハビ・ガランを獲得。アスピリクエタは今夏3人目の守備陣の補強となった。

アスピリクエタのアトレティコ加入が決定! [写真]=Getty Images