無人小型衛星を使って、宇宙環境を利用した実証・実験を行うことができる宇宙環境利用プラットフォームを開発する株式会社ElevationSpace(代表取締役CEO:小林稜平、読み:エレベーションスペース、以下「ElevationSpace」)は、この度、宇宙ビジネスへの新規参入を予定・検討している企業向けに、宇宙ビジネスに関する勉強会やワークショップなどを行う法人研修サービス「宇宙ビジネス研修」の提供を開始します。

さらに、本サービスの提供開始を記念して「宇宙ビジネス参入セミナー」(参加費無料)を7月25日(火)に開催し、宇宙開発の「当たり年」と言われる2023年の最新動向、宇宙ビジネスに関する業界動向や国内外の最新トレンドを解説します。
■日時 : 2023年7月25日(火) 14:00~16:00 ※オンライン・オフライン同時開催
■場所 : X-NIHONBASHI TOWER(〒103-0022 東京都中央区日本橋室町2丁目1−1 日本橋三井タワー 7階)
■詳細・申込 : https://elevationspace20230725.peatix.com/

  • 背景

宇宙関連市場は、バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチの試算によると、2030年までにグローバルで100兆円規模になると言われています。国内においても、6月13日に国が決定した「宇宙基本計画」のなかで、宇宙機器と宇宙ソリューションを合わせた宇宙産業市場規模を2030年代の早期に8兆円に拡大することを目標としています。

すでにロケットの打ち上げや月面探査、人工衛星を活用したサービスなど、多くの民間企業が宇宙を活用するビジネスを行っていますが、物流、農業、教育、エンターテイメントといった異業種も参入を始めるなど、宇宙ビジネスは企業が模索する新規事業のひとつとして注目されています。

ElevationSpaceでは、企業や研究機関からの依頼を受けて宇宙での実証や実証を無人の小型衛星で行い、実証・実験成果を地球に持ち帰りお客様のもとに返す世界初のサービス「ELS-R(読み:イーエルエスアール)」を展開し、2025年に初号機の打ち上げを予定しています。

現在、宇宙環境を利用した実証や実験を行うためには国際宇宙ステーション(ISS)を利用する必要がありますが、利用できる頻度が少ない、安全審査に時間がかかる、成果物の回収機会が限られるといった課題があります。またISSは構造寿命などの関係から2030年末に運用を終了することが決定しており、商業宇宙ステーションなどの構想はあるものの、宇宙利用を行う場所が限定的になることが想定されます。

これらの課題に対してElevationSpaceでは、「ELS-R」の実現によって宇宙環境利用を身近なものにし、あらゆる産業・業界の宇宙ビジネス参入ハードルを下げることを目指しており、実際にこのサービスを利用予定の顧客企業の業種は多岐にわたります。

一方で企業からは、「宇宙ビジネスへの参入に関心はあるものの、どのように参入すればよいか分からない」「自社の既存事業とのシナジーを見込める領域がどこにあるのか分からない」といった声が寄せられています。

また、社内の宇宙ビジネスに対する理解を深め、機運を高めるための研修や勉強会を開催してほしいといった要望も寄せられています。

これらの要望に応えるためElevationSpaceでは、企業の宇宙ビジネス参入検討状況にかかわらず、新規事業開発や人材育成メニューとしても活用可能な「宇宙ビジネス研修」の提供を開始することとしました。

  • 宇宙ビジネス研修とは

本サービスでは、国内外の宇宙産業市場や政策に関する勉強会、既存事業や課題に合わせた宇宙ビジネス検討のワークショップを開催することによって、イノベーション人材育成や人的資本経営の促進といった企業の経営課題を解決します。また、宇宙ビジネス参入を具体的に検討している企業向けには、戦略策定からビジネスマッチング、実証実験、事業化支援といったソリューションをワンストップで提供することで、宇宙ビジネス参入を支援します。コンサルティング会社ではなく、実際に宇宙ビジネスを行う事業会社が法人研修サービスの提供を行うのは、業界初となります(2023年7月 当社調べ)。

具体的な提供プログラムとしては、宇宙ビジネス参入が構想段階の企業や人材育成メニューのひとつとしてお試し利用したい企業向けの「宇宙関連市場に関する勉強会」、自社の既存事業や課題に合わせた検討を実践研修形式で行う「宇宙ビジネス検討ワークショップ」、宇宙ビジネスへの参入が具体化しており戦略策定やマッチングまで行う「宇宙ビジネス参入支援」の3つのプログラムを用意しています。

宇宙産業市場規模100兆円時代に向け、様々な産業や業界が宇宙を利用して価値を生み出す世界が目前に迫る中、本研修サービスにより民間企業と宇宙の関わりを具体的なものにすることで、宇宙ビジネス新規参入の支援や、国際的な日本企業の競争力強化・イノベーションの促進に貢献します。

申込・問い合わせURL : https://elevation-space.com/Co-Creation#contact_co-creation

  • 勉強会・ワークショップの開催実績

これまでに開催したトライアル勉強会・ワークショップでは、以下のような幅広い業界の企業から参加がありました。

■参加企業の業界

自動車(完成車メーカー、部品メーカーいずれも含む)/化学(原料、材料)/重工/建築・建設/測定・制御機器/電線・ケーブル/海運/金融/旅行 ほか

■ワークショップ共催企業のコメント

Plug and Play Japan株式会社*

Senior Partner Success Manager, New Materials 黒田雄太様コメント :

宇宙開発は一大新興市場になりつつあり、世界各国の企業が参入しています。一方で「注目されているのは分かるがまだまだ先の話では」「関心はあるものの一社単独での参入はリスクが大きすぎる」「まず何から検討すれば良いか分からない」といった声があるのも事実です。

そこで弊社出資先のElevationSpaceとの共催により、各業界のリーディングカンパニーをゲストとしてお迎えした勉強会・ワークショップを複数回開催し、参加企業には宇宙ビジネスについて理解を深めていただくとともに、異業種の方々との共創によりどのようなビジネスが考えうるか検討いただきました。

[参加者の声]

・宇宙は遠い未来の話と思っていたが、今からできることが見えてきた
・ElevationSpaceの宇宙ビジネスに関する知見が非常に豊富で、ぜひ社内でのテーマ推進にあたっても知見をお借りしたい
・宇宙ビジネスについてざっくばらんに異業種の方と議論でき、今後の開発テーマのアイデアが見えてきた

*Plug and Play Japan株式会社はElevationSpaceの株主であり、様々な宇宙ビジネスに関する勉強会やイベントを共催しています。

  • サービス開始記念 「宇宙ビジネス参入セミナー」について

宇宙ビジネス研修サービスの提供開始を記念して、下記の通り「宇宙ビジネス参入セミナー」(参加費無料)を開催します。

■日時 : 2023年7月25日(火) 14:00~16:00 ※オンライン・オフライン同時開催
■場所 : X-NIHONBASHI TOWER(〒103-0022 東京都中央区日本橋室町2丁目1−1 日本橋三井タワー 7階)
■内容 : 宇宙開発の「当たり年」と言われる2023年の最新動向、宇宙ビジネスに関する業界動向や国内外の最新トレンドを解説します。
■費用 : 無料
■詳細・申込 : https://elevationspace20230725.peatix.com/

※報道関係者の方による取材や情報収集について

本イベントへのご参加やご取材希望については、広報(pr@elevation-space.com)までご連絡ください。当社代表 小林への個別取材のご相談もお受けしております。

■登壇者 : ElevationSpace代表取締役CEO 小林稜平 ほか

【小林稜平 プロフィール】

秋田高専在学中の19歳の時に宇宙建築に出会い人生が変わる。その後、東北大学にて建築学と宇宙工学を専攻し、修士号(工学)を取得。大学在学中には人工衛星開発プロジェクトや次世代宇宙建築物の研究に従事し、宇宙建築において日本1位、世界2位を獲得。宇宙ベンチャーを含む複数社でのインターンを経て、株式会社ElevationSpaceを起業。アジア地域から世界を変える30歳未満のリーダー Forbes 30 UNDER 30 Asiaに選出。

  • ElevationSpace概要

ElevationSpaceは、誰もが宇宙で生活できる世界を創り、人の未来を豊かにすることを目指している東北大学発の宇宙スタートアップです。東北大学吉田・桒原研究室でこれまで開発してきた15機以上の小型人工衛星の知見・技術を生かし、無重力環境を生かした実験や実証などを無人の小型衛星で行い、それを地球に帰還させてお客様のもとに返す宇宙環境利用プラットフォーム「ELS-R」を開発しています。

会社名   :株式会社ElevationSpace(英文表記:ElevationSpace Inc.)

所在地   :〒980-0845 宮城県仙台市青葉区荒巻字青葉468-1 東北大学マテリアル・イノベーション・センター401号室青葉山ガレージ

設立    :2021年2月

代表者   :代表取締役CEO 小林稜平

ホームページ:https://elevation-space.com/

事業内容  :小型宇宙利用・回収プラットフォーム事業、宇宙輸送事業、宇宙建築事業

「ELS-R」とは?

無重力環境を活かした実証や実験を、無人の小型衛星を使って行い、それを地球に帰還させてお客様のもとに返すサービスです。

現在基礎科学的な実験から産業利用まで幅広く利用されている国際宇宙ステーション(ISS)は、構造寿命などの関係から2030年末に運用を終了することが決定しており、商業宇宙ステーションなどの構想はあるものの、宇宙利用を行う場所が限定的になることが想定されます。

また、宇宙の安全保障や宇宙産業競争力強化のためには、更なる民間事業者の宇宙産業参入が不可欠ですが、宇宙環境で製品や技術の性能を試験する機会が限られているために民生技術の宇宙転用が進まないという課題があります。

これらの問題を解決するため、「ELS-R」は開発されました。

国際宇宙ステーション(ISS)に比べ、高頻度に利用できる点、実証・実験内容の自由度を高く設定できる点、計画から実証・実験までのリードタイムを短くできる点が特徴です。また、ISSが2030年末に運用を終了した後も、宇宙環境利用の空白期間を作らずにサービスを提供できるため、宇宙産業の競争力強化に寄与することが期待できます。

配信元企業:株式会社ElevationSpace

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