2014年のワールドカップで優勝し、さらにEURO2016で準決勝に進出したドイツ代表チーム。ところがそれから世界の舞台で活躍できずにいる。

ワールドカップでは2018年と2022年で連続してグループステージ敗退を喫しており、EURO2020でも上位に進出できず。ハンシ・フリック監督が率いるチームは昨季中11試合で3勝しかしていない状況だ。

今回そのドイツ代表の苦戦について語ったのが、かつてのスター選手であるバスティアン・シュヴァインシュタイガーであるという。

『Talksport』のインタビューに応えた彼は、そのドイツの苦戦の理由は「ジョゼップ・グアルディオラが成功を収めてしまったことによる負の影響」があると語ったそうだ。

バスティアン・シュヴァインシュタイガー

ジョゼップ・グアルディオラバイエルン・ミュンヘンにやってきた時、誰もが信じた。我々はこの種のサッカーをやらなければならないんだと。ショートパスを使った戦術、グアルディオラが考えるすべてをね。

そして、我々は自分たちの価値を失ってしまったんだ。

僕が思うに、他の国はドイツサッカーの価値についてこう考えているはずだよ。『戦うことができるファイターで、最後まで走ることができる』などだ。

そのような強さは、この7~8年間で失われてしまったんだ。我々はそれを忘れてしまった。よりお互いに上手くボールを持ってプレーすることに集中していた。それが衰退の理由の一つだ」

グアルディオラは2013年にバイエルン・ミュンヘンの監督に就任し、そのときにシュヴァインシュタイガーは選手として所属していた。

【関連記事】世界一の名将グアルディオラが「初指揮で昇格させたバルセロナB」の伝説スタメンがこれ

クラブはブンデスリーガを席巻する結果を残したものの、あまりにもそのプレースタイルが国全体に影響を及ぼしてしまったことから、ドイツ代表を強くしていた個性を失わせ、ひいては国の衰退を招いてしまった…という。

グアルディオラ戦術を崇拝して衰退した。シュヴァインシュタイガーが語った「ドイツを破壊した弊害」とは