大阪市内を中心にベーカリーを展開する(株)ダイヤ(大阪市生野区、多田俊介社長)は7月7日から、ベーカリークックハウス」で創業77周年記念キャンペーンを実施する。

ダイヤ1964年に創業、学給パンの製造から小売にシフトし、現在は大阪市内で「クックハウス」(一部イートインあり)20店舗、サンドイッチ専門店「ダイヤ製パン」4店舗(百貨店のみ)を展開する。「クックハウス」では常時パン60種類、サンドイッチ40種類をラインアップし、毎月5種類以上の新商品を発売している。

7月7日から7日間限定で開催するキャンペーンでは、「クックハウス」の売上ナンバーワン商品「ミルクパン」を77円(税込、通常98円)で販売。さらに、名字・名前に「ナナ」が付く人には1個7円で提供する。購入は1人7個まで。7円での購入は、会計時に身分証などによる名前の証明が必要。

ミルクパン」はカスタードと生地を重ねて焼き上げた菓子パンで、1日平均3000個を売り上げる人気商品。仲西功次製造部長は「ミルクパンは30年のロングセラーだ。生地は包丁で手切りしている。マヨネーズやフィリング、クリームは自家製。生地は30種類を揃え、職人がこだわってパンを作っている」と語った。

ダイヤ・多田俊介社長と仲西功次製造部長
ダイヤ・多田俊介社長と仲西功次製造部長

多田社長は、「和菓子職人だった創業者が戦後に製パンへ転じ、60年ほど前から駅の地下街などに出店を始めたが、駅中ではオーブンが置けないため、工場からパンを配送するシステムを作った。私自身がIT業界から転身したため、2013年の入社以来、DXを推進してコストカットとスタッフの負担軽減に取り組んでいる。今後は“大阪を代表するパン屋”を目指し、関西万博に向けて商品開発にも取り組みたい」と意気込んだ。

〈米麦日報2023年7月6日付〉

クックハウス「ミルクパン」