アヤックスは7日、エドウィン・ファン・デル・サール氏が脳出血により緊急搬送されたことを報告した。

 イギリスメディア『スカイスポーツ』など複数のメディアによると、ファン・デル・サール氏は休暇で訪れたクロアチアでの滞在中に脳出血を発症したこという。アヤックスは現在ファン・デル・サール氏が集中治療室(ICU)にて治療を受けていることを明かしつつ、現時点で命に危険が及ぶような状態ではないことも主張。具体的な情報が入り次第、アヤックスより続報が届けられる見込みだ。

 現在52歳のファン・デル・サール氏は、現役時代にアヤックスユヴェントス、フルアム、マンチェスター・Uなどで活躍。公式戦通算312試合に出場したアヤックス時代には、4度のエールディヴィジ制覇だけでなく、1994-95シーズンにはチャンピオンズリーグ(CL)で頂点に立った。マンチェスター・Uでも公式戦通算266試合でゴールマウスを守っており、3連覇を含む4度のプレミアリーグ優勝や2007-08シーズンのCL制覇の原動力に。オランダ代表としても公式戦通算130試合に出場し、2010-11シーズンを最後に現役を引退した。

 現役引退後の2012年には古巣アヤックスのフロントに“入閣”し、マーケティングディレクターに就任。その後およそ1年ほどの期間担当したスポーツディレクターを経て、2016年よりCEO(最高経営責任者)を務めていた。およそ7年間にわたりCEOとしてアヤックスの発展に注力し、今年5月30日には辞任を発表。8月1日まではクラブに残ってその他の経営陣に業務を引き継ぎ、その後アヤックスを離れる予定だった。

 なお、アヤックスファン・デル・サール氏に対し「関係者一同、エドウィンの1日も早い回復を願っている」とメッセージを寄せた。マンチェスター・Uもクラブの“レジェンド”に対して「エドウィンへ、我々のすべての愛と力を送る」とエールを送っている。

【画像】マンチェスター・Uが“レジェンド”にエール

アヤックスの試合に訪れたファン・デル・サール氏 [写真]=Icon Sport via Getty Images