敵に塩を送る。簡単に説明すると、合戦の最中、敵である武田信玄側に塩がないと聞きつけた上杉謙信が、「戦は戦、人が生きるために必要な塩は塩」と塩を送ったことから始まった言葉と言われている。日本の武将は、粋だねえ~。

 韓国は、たとえ相手にされなくても休戦中の相手北朝鮮に向けて、塩を送っている。その仲介業者が、自治体から塩購入額4億5000ウォン(日本円にして、4億8000万円)と保管費5000ウォン(8000万円)の5億ウォンを着服した。手口も巧妙で、領収書を発行するだけでなく、塩を倉庫から搬出する写真までも添付している。お役所仕事は世界共通の言語なのか、自治体も「じゃあ、北朝鮮に塩は行ったんだ」で、現場を確認してはいない。

 日本円にして4億8000万円の塩の量は、JTの塩が5kgで税込み528円として、4545455kg(5kg袋〈一人で約830日分〉で、909090袋〈90万9千90人分)…糖尿病にならない一日の塩分量として6gとして。どこから調達してきたのだろう(蛇足だが、JTの塩も日本の海塩では足りないらしく、メキシコ産になっている)。

 北朝鮮の食糧不足は深刻で、もう山に自生する山菜やキノコなども採りつくされ、木の根すら足りない。けれど、腹は減るが、塩と水だけである程度人間は生きられる。そのための韓国からの塩の贈答だろうに。

 ちなみにこの支援団体の一番偉い人は、韓国人で唯一のノーベル賞受賞者である金大中元大統領のご令息。草葉の陰でパパが泣いているぞ(パパのノーベル賞受賞についてもものすごい疑惑だらけらしいけどね)。

 北朝鮮、ここは怒っていいところだと思う。同胞なんかじゃないって。

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