入れ歯

妊娠中、つわりの状態は人それぞれだ。全くない人もいれば、体重が減少してしまうほど苦しむ人も。また空腹がつわりを引き起こし、常に何か口にしなければならず「いっきに体重が増えてしまった」と嘆く女性もいるほどだ。

このたび重度のつわりを患った女性の衝撃の体験談を、アメリカの『NEW YORK POST』やイギリスの『Daily Mail』が報じている。


■妊娠発覚後すぐに重いつわり

自身の体験を明かし世間を驚かせているのは、イギリス・バークシャー州に住むルイーズクーパーさん。まだ26歳という若さながら、歯が1本もないのだ。

彼女が第一子を妊娠したのは、2017年の2月。当時フランスのスキー・リゾートで、ベビーシッターとして働いていた。しかし妊娠が発覚してすぐにひどいつわりを発症し、母国であるイギリスに帰国することになったという。


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■嘔吐物の酸によるダメージ

あまりの苦しさに病院を受診すると、重度の妊婦悪阻と診断された。アメリカ妊娠協会によると、これは重い吐き気、嘔吐、体重減少、電解質障害を特徴とする症状で、年間約6万人のアメリカ人女性が罹患しているという。

さらにルイーズさんは「16週ごろに、突然歯が1本抜けてしまったんです」と告白。医師に相談したところ「嘔吐物の酸により、歯が溶けてしまっている」と言われ、さらに「酸によるダメージがひどく、すべて抜歯が必要です」と告げられてしまった。


■現在は3児の母

ルイーズさんは同年11月に第一子であるザカリーくん(5)を出産し、その半年後にはすべての歯を抜歯した。現在は3児の母であり、3回とも妊娠中のつわりは「最悪だった」ものの、不思議と産後すぐにつわりは消えてしまう。

しかし口にするものはすべて嘔吐していたため、「まるでトラウマよ。肉体的にも感情的にも、かなり消耗されてしまったわ」と明かしている。


■「やっとすべてを受け入れられた」

ルイーズさんは「ずっと歯がないことが恥だったけど、この1年間でようやくすべてを受け入れられるようになった」「誰にでも起こるリスクがある」とも語る。

普段は入れ歯をしているが、ありのままの自分を認めることにしたルイーズさんは、入れ歯を外して外出することも増えてきた。「そのほうがつわりを思い出さなくて済むぶん、リラックスして楽しい人生を送れている気がするの」と明かしている。

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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ

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