●お湯をかけて作るベビースターのカップ焼そば。しかしベビースターといえばそのまま食べるスナックの代名詞。そのまま食べても美味しいのか実際に検証してみた。
覚えていますか? 一時期、ものすごく話題になった「0秒チキンラーメン」を。通常のチキンラーメンと違って“湯かけ禁止”と表示がある直食べ専用のインスタント麺です。でも、“やっちゃダメ”と言われると、逆についやってみたくなるのが人の性(さが)。筆者は0秒チキンラーメンにお湯をかけて食べてみて、その結果を記事にしたことがあります。
今回は、この即席麺のお湯かけ問題を改めてクローズアップしたいと思います。というのは、最近発売されたカップ焼きそば「ベビースターラーメンおつまみ風焼そば」(以下「ベビースター焼そば」)にお湯かけが必要か不要かという問題が急浮上したからです。
このベビースター焼そばは、熱湯を注いでしばらく待ち、お湯を捨てて調味料を和える一般的なカップ焼きそばとして販売されています。
しかし、名前は「ベビースターラーメン」。言わずと知れた“そのまま食べるラーメン”の先駆者です。つまりこの焼そばも、お湯をかけずにそのまま食べていいんじゃないか? と思われるわけです。
そこでカップを開け、いきなり乾麺だけをガブッとかじってみたんです。
ベビースターの焼そばはそのまま食べても美味しいのか?
すると想像どおり、ちゃんと美味しい。味としては、スナックの「ベビースターラーメン」が濃い醤油味なのに対し、この焼そばバージョンの乾麺は、チキンコンソメ風味。塩味は薄めながらも、旨味が強い印象です。
そこで細かく砕き、スナック菓子のベビースターラーメン状にしてみると、さらに食べやすくなって実に美味しい。ビールのおつまみにぴったり。後を引く味で、いつまでもポリポリ食べ続けられます。
しかも、これは焼そばなので、シーズニングと香味油が付いています。これを垂らしてみると、さらに美味しさが倍加。シーズニングに入っているピーナッツ風味の大豆そぼろとニンニクの風味、さらに香味油のピリ辛味が加わって、めちゃくちゃウマい。例えるなら、スナックのベビースターラーメンを一気に大人っぽい味にした感じなのです。
ちなみに、その後、ちゃんとトリセツどおりにお湯をかけて作った「ベビースター焼そば」も食べてみたのですが、これまたかなり美味。ソース焼そばではなく、チキン醤油味。そして想像以上に辛いです。ピーナッツ風味の大豆そぼろや、にんにく、唐辛子の風味もあって、どことなくエスニック感のある焼そばなのです。
さらにモチっとした太麺自体にも味が染み込んでいて超優秀。しかも、パッケージに書かれているお手軽アレンジ「ベビースターラーメン」をトッピングすると、太くてもちもちの麺の中にカリカリ食感と濃いチキン醤油味が加わって、良いアクセントになるんです。これはどえらいカップ焼きそばが登場したと感激しきり。
でもやっぱり、さっき食べたお湯をかけない乾麺の美味しさも捨てがたい。そこで再びベビースター焼そばを購入、砕いた乾麺を野菜にふりかけ、さらに付属のシーズニングと香味油をたらして「パリパリサラダ」にしてみました。
これ、大げさではなく、めちゃくちゃ美味しいです! シーズニング&野菜の水分が一体となってエスニック風味のドレッシングと化し、そこにカリカリの麺が絡んで最高。そのうち野菜の水分でしっとり&ふにゃっとなった麺もまた旨し。
まとめ
というわけで、カップ焼きそば「ベビースターラーメンおつまみ風焼きそば」は、湯かけしても、しなくても美味しいということがわかりました。しかし筆者としては、湯かけせずに、お酒のおつまみとしてそのまま食べることを推奨したい! ぜひ一度お試しあれ。
(撮影・文◎土原亜子)
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