アメリカ、カリフォルニア州サンディエゴの、サーファーたちに人気のスポット、「トルマリン・サーフ・パーク」で最近、やたら出没するアザラシの子供が話題となっている。
このアザラシは、サーフィンの魅力に取りつかれたのか、人間と一緒に遊びたいのか、サーファーを見かけると、そのボードに乗りに来るのだ。
アザラシに乗っかられたサーファーたちは数知れず。みな驚きながらもそのかわいさに癒されている。
Orphaned seal pup swims from board to board to hang with surfers at Tourmaline Surf Park
サンディエゴにある「トルマリン・サーフ・パーク」では、毎日多くのサーファーが美しい海と穏やかな波を楽しんでいる。
そこにさらなる魅力が加わったようだ。サーフィンをしていると、アザラシの子が現れ、「おいらも乗せてよ」」とばかりに、サーフボードに乗ってくるようになったのだ。
もはやここの名物となったアザラシの子は、人間と一緒にサーフボードに乗ることを楽しんでいるようで、次から次へと、サーファーたちのサーフボードを乗り換えながら遊んでいる。
[もっと知りたい!→]やせいのアザラシがあらわれた!アザラシ、「だきつく」のこうげき。
だいたい5分から10分ほど、誰かのサーフボードに乗せてもらうと、別のサーファーのボードへと移動しているようだ。
それを朝からずっと一日中繰り返しているという。
母親を失った孤児のアザラシ
実はこのアザラシの子の母親はホホジロザメに食べられてしまい、孤児となってしまったという。あるサーファーがその瞬間を目撃していたそうだ。
それ以来、アザラシの子は1匹で行動するようになり、このビーチに留まるようになった。人間と一緒にサーフィンをすることでその寂しさを埋めているのかもしれない。
サーファーたちはアザラシを自由にさせてあげている
母親を失ったとはいえ、アザラシの子は健康で幸せそうに見える。
サーファーたちはこの子に対して思いやりを持ち、ボードに飛び乗ってきたときも、自由に行動させているそうだ。
なお、ルマリン・サーフ・パークでは、野生のアザラシに対して、浜辺に取り残されたり、怪我をしていない限りは、そのまま自由にしておくことを規制として定めている。
アザラシの子の未来は?
アザラシの子は餌をどう捕獲しているのかはわからないが、今のところ1人で生きている。
サーファーたちと交流し、サーフボードに飛び乗りながら楽しそうに過ごしているが、アザラシがいつまでこの独特の行動を続けられるかわからない。
もし何かあった場合には、パークの運営側が対策をとるだろうが、それまでサーファーたちが、アザラシと適切な距離を保ちつつ、自力で生きるのを支え続けてくれることを願っている。
アザラシの子は好奇心旺盛で、サーフボードが好きなようだ。2013年にも、アザラシの子供たちがサーフボードに乗ろうとしている様子がリモートカメラでとらえられている。
Seal Pup Slip n' Slide (surfboard remote camera)
written by parumo
コメント