韓国女子代表は思いのほか、苦戦を強いられたようだ。

コリン・ベル監督率いる韓国は8日、オーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)前の壮行試合として、ハイチ女子代表とソウルワールドカップスタジアムで対戦。2-1で勝利を収めた。

3大会連続4度目の本大会出場となる韓国に対し、ハイチは今大会が初出場。過去の実績では上回り、長らくチェルシーの中心選手であったMFチ・ソヨン(水原FC)や海外組のチョ・ソヒョン(トッテナム)らを擁しているが、難しい戦いを強いられることとなった。

後ろを5枚でセットするも、ロングボールを起点にあっさりと裏を取られ、16分にFWネリリア・モンデジール(モンペリエ)に先制点を許す。以降も最終ラインのバタ付きを解消できず、前線も前半終了間際に訪れた決定機もチェ・ユリ(仁川現代製鉄レッドエンジェルズ)がものにできず。

後半は立て直しに成功し、チョ・ソヒョンの突破からPKを獲得すると、これをチ・ソヨンが決めて50分に同点に。ただ、その後のチャンスでは決定力を欠き、次のゴールは終盤まで待たなければならなかった。

82分、左サイドの深い位置でFKを韓国は、チ・ソヨンが小さく横に出し、バイタルエリアからチャン・スルギ(仁川現代製鉄レッドエンジェルズ)が右足のコントロールショット。ここしかないという右上隅を見事に射抜くと、これが決勝点となった。

チ・ソヨン、チョ・ソヒョンチャン・スルギと、なでしこリーグ時代のINAC神戸レオネッサでプレーした3選手がゴールに絡み、辛うじて勝利を収めた韓国。本大会ではグループHに属し、25日にコロンビア女子代表、30日にモロッコ女子代表、8月3日ドイツ女子代表と対戦する。