テレビ朝日の定例社長会見が4日、東京・六本木の同局で行われ、母親に対する自殺ほう助の疑いで逮捕された歌舞伎俳優の市川猿之助容疑者が出演しているため公開延期が発表された映画「劇場版 緊急取調室 THE FINAL(キントリ)」について役員が言及したことを、各スポーツ紙などが報じた。

 天海祐希主演の同局の人気ドラマシリーズを映画化したシリーズのファイナル。当初、6月16日に公開が予定されていたが、5月18日に猿之助容疑者の〝一家心中〟事件が発生。

 その時点で、取り調べを受ける容疑者役で出演していた猿之助容疑者が逮捕される可能性が浮上していたことから、6月1日に公開延期が発表されたものの、まったく公開のメドが立っていなかった。
 各紙によると担当役員は、「現時点では捜査中で事実関係の把握は難しく、公開延期の判断は変わりません」とコメント。

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 「心待ちにしていた皆さま、出演していただいた皆さま、制作スタッフ、関係者の皆さまに改めて深くおわび申し上げます」と謝罪した。

 放送が予定されていたスペシャルドラマについても「同じ判断で放送を延期している」としたのだが……。

 「猿之助容疑者は今後、起訴されて公判を迎えることになるだろうが、猿之助容疑者のシーンがなくては映画が成り立たないので、代役を立てての再撮影は必須。とはいえ、天海らキャスト陣のスケジュールを空けてなおかつそろえるのは至難の業。年内の公開は難しいのでは」(映画業界関係者)

 代役としては、今のところ、天海と同じ事務所の唐沢寿明反町隆史テレ朝の人気ドラマシリーズ「遺留捜査」に主演する上川隆也、演技派俳優のオダギリジョーらがあがっているが、公開に向けての〝超緊急措置〟があるかもしれないという。

 「アクの強い猿之助の代役は、歌舞伎公演では市川中車として猿之助の代役を務め話題になっている香川照之が適任だろう。クラブホステスへの性加害報道から復権を狙うだけに、スケジュール的に超ハードな仕事でもこなすはず。代役のシーンは〝1人芝居〟で撮り切って、それをCGで当てはめるのは今の技術なら可能なはず。とはいえ、天海演じる主人公との取り調べシーンが見ものなので、そこだけ再撮影してほかはCGで合成というやり方もあるはず」(芸能記者)

 出演者、スタッフ、シリーズのファンのためにも、なんとしてでも公開にこぎつけてほしいものだ。

市川猿之助