あなたは人と話していて、相手が急に怒り出したり自分への興味を失ったなと感じたり、相手のほうから「もういい……」と離れていってしまったりした経験はありませんか?

 これらは、とくに家族や夫婦間では起こりがちです。でも、たとえ家族や夫婦であってもそんな事態は避けたいものですよね。実はそれ、次のような“人から嫌われる話し方”をしているからかもしれません。

■相手から話を奪ってしまう

 相手が「昨日、映画見に行ったんだ。こういう話でさ……」と話し始めたときに「あ、その映画見たんだ。私は○○というのが気になっていてね。どうもアメリカですごく人気みたいなんだよ」などと相手の話をさえぎってしまうのはありがちですが、これはNGです。相手が映画のストーリーや感想を話し始めたのにも関わらず、さえぎった挙句に自分の興味のある映画の話をするというのは、明らかに相手を否定していることになります。これでは嫌われてしまうのは仕方ないですね。

■会話の冒頭に、「でも」「いや」「別に」を付けてしまう

 相手からの質問や意見などに対して、「でも」「いや」「別に」などと否定から入っていませんか? これは、相手からものすごく嫌われます。さらに、その小さな否定が積み重なっていけば、相手との関係がうまくいくことはまずないでしょう。

■負け惜しみを言ってしまう

 負け惜しみって、意外と気付かずに言ってしまうことがあります。例えば、自分より格下だと思っていた相手が自分よりも年収が高かったことが発覚したとき、あなたは「私のほうが毎日幸せを感じているから、年収なんてたいした差じゃないわ」と思ったとします。でも、それは明らかに負け惜しみです。実は、負け惜しみを言ったり思ったりしてしまう人というのは、自分の心の失墜を防ぐための合理化を行っているだけなんだとか。

 自分のほうが格上ということにしがみつきたいので、合理化してマウントを取り戻そうとするのです。合理的に自分を正当化しても、相手を不快に感じさせるどころか、事実と異なれば自分が苦しむだけですよ。

 とはいえ、これらは普段から無意識にやってしまうものです。筆者もよくあります。これを機に、意識して改めていきましょう。

アサジョ