昨年秋クールにテレビ東京系列ほかにて放送・配信が行われた、クールな男子たちが織りなす日常コメディアニメ『クールドジ男子』について、去る6月18日(日)にスペシャルイベント『TVアニメ「クールドジ男子」スペシャルイベント』が開催された。

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イベントにはメインキャストの小林千晃さん(一倉 颯役)、内山昂輝さん(二見 瞬役)、梅原裕一郎さん(三間貴之役)、千葉翔也さん(四季蒼真役)、古川 慎さん(五十嵐元晴役)が勢ぞろいしており、本記事ではオフィシャルレポートにて盛況の模様をお届けする。

それぞれの印象に残ったエピソードとは

各人の登壇後まもなくオープニングトークが繰り広げられ、ドジなエピソードはもうないと言いながらも、内山さんが、舞台袖に置いてあった鏡をタブレットだと思って指でいじってしまったという採れたてほやほやのドジエピソードを話すと、数人がタブレットだと勘違いしていたことを白状し、笑いを誘っていた。

イベント最初の企画は、クールドジ男子の活躍を語る「振り返りコーナー」。TVアニメで印象に残ったシーンについてたっぷりと語っていく。

古川さんは、13話から「元晴のことを昔の友人だと気づかない三間のシーン」をセレクト。自身の演じるキャラクター元晴の登場シーンなのだが、「酷いじゃないか、三間さん!」と梅原さんにツッコミを入れていた。

千葉さんは19話から「蒼真が元晴に元気づけられるシーン」を選び、五十嵐のセリフ「センスはいつも行動の先にあるんだよ。まだ知らない自分のモノ、出してごらん」に感銘を受けたと話す。このセリフは、作品のキャラクターデザイン・総作画監督である田口愛梨さんにも、刺さった言葉だったのだそう。

梅原さんは18話の「貴之の仕事への熱意が伝わるシーン」。梅原さん自身もこのシーンを見て「初心に戻る大切さを感じました」と話していた。

内山さんは10話の「瞬の優しさと身体能力、そしてドジが織りなす奇跡のシーン」をセレクト。すべり台から落ちそうになったりりかちゃんを助けようとスライディング、そこからの滑り台に頭をぶつけるという連続ドジからの真顔での「大丈夫か?」の一言。一連の流れが完璧で笑えるシーンなのだが、ここでのセリフのテンションには内山さんもかなりこだわったのだという。また、ここは今千秋監督も印象に残ったシーンとして挙げていて、こだわりが詰まっているからこそ、笑えるシーンになったのだと感じた。

最後は小林さんが、1話&最終話から「颯の成長を感じさせるモノローグ」をセレクト。モノローグで始まりモノローグで終わる、瞬、貴之、蒼真、元春と出会って、少しだけ変わったラストが印象に残っていると語っていた。ドジだけでなく、温かさもあるのがこの作品の魅力と言えるだろう。

ファンによる失敗談&「王様ゲーム」朗読劇

さらに「ファンの選ぶクールドジ男子ベストドジシーン」では、各キャラクターのドジシーンを紹介。映像が流れた瞬間に笑いがこぼれていたのだが、中でも笑いが起こった「もはや音漏れのレベルを超えている(※イヤホンの指し忘れ)瞬の登場シーン」では、トークも弾む。ワイヤラスでもスマホ本体から音楽がなることがあるため、内山さんは、絶対に音量をゼロにして音楽をかけると力説。瞬にアドバイスをしてあげたいと話していた。

続いては、ファンの方がやってしまった穴があったら入りたくなる失敗談を紹介していく「失くした日記」コーナー。なぜファンの失敗談かというと、「取材や配信イベントなどでドジ的エピソードを求められすぎて、キャスト一同のドジが枯渇しました」と、キャストから悲鳴が上がったからだそうだが、「コートにクリーニングのタグを付いたまま来たことがある」と内山さんの失敗談を千葉さんが楽しそうに暴露したり、しっかりドジエピソードをしてくれるあたりに、5人の優しさが出ている。

ファンからは、なくしたイヤホンが冷蔵庫に入っていたというエピソードなど、いろいろなタイプの失敗談が紹介され、それを5人が楽しそうに話を広げていく。特にお気に入りだったのは、「大宮から宇都宮に行くつもりが、仙台までノンストップに行ってしまった」というエピソードで、アフレコの場所を間違えることがあるという声優あるあると重ねて、共感をしていた。

そして「チャレンジ!&プレイ! アソビバ マワリミチ!」というゲームコーナー。まずは質問への答えを5人で合わせるという絆が試されるゲームから。「このメンバーの中でかわいいと言えば、誰?」という質問に、まったく答えは合わなかったのだが、キャストがかわいいと思っている人を挙げるという意味で、ファンには嬉しい時間になっていた。

マワリミチチーム(小林さん・内山さん・千葉さん)と同級生チーム(梅原さん&古川さん)に分かれて、作中に出てきたドジに、自分だったらどう反応するかを答えるという、ある意味大喜利問題では、「レジで財布を忘れたと気づいたときにどうするのか」というお題に、同級生チームが「持っていなくても“クイックペイ♡”と口で言う」と回答。これが爆笑を誘い、同級生チームが見事勝利していた。

最後の朗読劇「王様ゲーム」。自然とカフェに集まってしまう5人の様子が描かれていく。蒼真が友達のために作ったというカードを使っての王様ゲームをするのだが、5人らしく、どこか抜けている展開にクスッと笑ってしまう。瞬が語尾に“にゃあ”を付けたり、元晴が語尾に“チュウ”を付けたりしているのもかわいらしかった。物語中ずっと気になっていた、三間が手に付いていたこぐまシールが何なのかを、王様になった颯が聞けてスッキリするという結末だったのだが、この絶妙なゆるっとした間が『クールドジ男子』で、笑いの絶えない朗読劇だった。

分散収録であったこともあり、アフレコでも5人で掛け合ったことがなかったそうで、5人で一緒に芝居したのはこの朗読劇が初めて。「アニメのテンポ感そのままでやれて楽しかったです」と小林さんも話していたが、掛け合いができたことを5人とも喜んでいるようだった。

イベントの最後にはキャストから、ファンへの感謝のメッセージが贈られる。日常でやってしまう失敗も、ちょっと前向きに捉えられるようになると話していたが、本当に温かな作品であると実感。また、みんなで一緒に見て、笑って楽しむ面白さもあると再確認した。最後に小林さんが「いつかまたこの5人で再会し、掛け合えることを心から願っています」が伝え、作品らしくはないと照れながらも「クールドジ」「男子!」と観客とコール&レスポンスをして、イベントは幕を閉じた。

イベントの模様を収めたBlu-rayが登場

なお、このイベントの模様を収録したBlu-ray/DVDが、12月15日にリリース。夜の部を中心に、昼の部も一部収録されるとのこと。

TVアニメ「クールドジ男子」 Special Event Blu-ray [Blu-ray]

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レポート:ドジエピソード炸裂に朗読劇!アニメ『クールドジ男子』スペシャルイベントが開催