NHK出版より『徹底解説 エネルギー危機と原発回帰』が7月10日に発売されました。
ウクライナ侵攻に端を発するエネルギー危機を受けての、「原発回帰」という政策大転換。耐用年数の問題から核のごみの処理、次世代革新炉や廃炉の実現性、再び事故が起きた際の避難体制など、長年エネルギー業界を取材してきたNHK解説委員とデスクが、山積する課題を徹底解説。再生可能エネルギーの現状も含め、日本のエネルギー問題の核心に迫ります。
池上彰氏との特別鼎談も収載!

NHK出版新書『徹底解説 エネルギー危機と原発回帰』2023年7月10日発売 定価1,023円(税込)

 福島第一原発事故のあと、いったんは縮小方向だった原子力発電所の利用について、政府は2022年12月、最大限活用するための行動指針をまとめて基本方針を発表。原発回帰へと大きく舵を切りました。

 脱炭素、電気料金高騰といった喫緊の問題への解答ともいえますが、はたして、見落とされている課題はないでしょうか?

水素爆発後の福島第一原発1号機の様子(出典:東京電力ホールディングス)

 原子力発電をめぐっては、莫大な予算や使用済み核燃料の行方、いまだ建設地すら決まらない最終処分場、防災計画など、課題が山積しています。

 事故から10年以上たっても廃炉への道筋が見えない福島第一原発や、高速増殖炉の運用が頓挫したにもかかわらず推し進められる核燃料サイクルのあり方は、今一度立ち止まって議論を尽くすべきではないでしょうか。

豊富な図版資料も掲載し、わかりやすく解説

 さらには再生可能エネルギーの現状など、業界を30年にわたり取材してきた2人のジャーナリストが、日本のエネルギー政策の論点をわかりやすく解説。私たちの生活に直結するエネルギーの問題について知り、考え、選択するために必要な知見を得られる一冊です。

  • 徹底解説 エネルギー危機と原発回帰 目次

序章 エネルギー危機は何をもたらしたのか

第1章 原発回帰、5つの課題

第2章 原子力業界はなぜ変われないのか

第3章 福島第一原発事故と廃炉の行方

第4章 立ち後れる再生可能エネルギー

終章 特別鼎談 日本のエネルギー政策をどうすべきか 池上 彰、水野倫之、山崎淑行

  • 著者

水野倫之(みずの・のりゆき)

NHK解説委員。名古屋市生まれ。初任地・青森で核燃料サイクル施設を担当して以降、原子力・エネルギー問題の取材を続け、福島第一原発の事故では連日ニュース等で解説。その後も再エネや電力危機などの取材を続けるかたわら、宇宙や文化ネタも手掛ける。著書に『世の中への扉―日本一わかりやすいエネルギー問題の教科書』(講談社)、『緊急解説! 福島第一原発事故放射線』(NHK出版新書、共著)など。

山崎淑行(やまさき・よしゆき)

NHKニュースデスクラジオ第1「NHKジャーナル」キャスター。1969年山口県生まれ。エネルギー、宇宙、環境など幅広く取材。高速炉もんじゅ事故、東海村臨界事故、福島第一原発事故など主要な原発事故はほとんど取材。NHKスペシャルメルトダウン」など多数の番組を手掛ける。著書に『ドキュメントはやぶさ2」の大冒険』(講談社、共著)、『緊急解説! 福島第一原発事故放射線』(NHK出版新書、共著)など。

  • 商品情報

書名:徹底解説 エネルギー危機と原発回帰
著者:水野倫之 山崎淑行
出版社:NHK出版
発売日:2023年7月10日
定価:1,023円(税込)
判型:新書判並製
ページ数:240ページ
ISBN:978-4-14-088702-8
NHK出版ECサイト:https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000887022023.html
Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/4140887028/

配信元企業:株式会社NHK出版

企業プレスリリース詳細へ

PR TIMESトップへ