橋本愛橋本愛ヴァネッサ・パラディヴァネッサ・パラディマーガレット・クアリーソフィア・コッポラアルマ・ホドロフスキールピタ・ニョンゴライリー・キーオラシダ・ジョーンズケンドリック・ラマーフィービー・トンキンカミラ・モローネメンク・ウーヴィム・ヴェンダースジェナ・コールマンローラ・ベイリーリナ・クードリケンドリック・ラマー 01 | 19

コレクションのファーストルックを飾ったのは、メゾンのアンバサダーであり生粋のパリジェンヌであるカロリーヌ・ド・メグレ。

仕立ての良いツイードのロングコートを纏い、気取らないリラックスした表情はまさに今回のコレクションを象徴するシャネルの“アリュール”を体現しているようだ。

「相反するものや対照的なもの、たとえばさり気なさとエレガンスを組み合わせる遊び心は、強さと繊細さの境界線に立つようなもの。シャネルではそれをアリュールと呼んでいます」というヴィルジニー・ヴィアールの言葉の通り、まさにシャネルが表現するパリジェンヌの姿もそんな絶妙なバランス感覚の上に成り立っている。

序盤はアイコニックなツイードが、ロングコートやジャケットなどに用いられてバリエーション豊かに登場。

続いて、立体的なフラワーのモチーフをあしらったドレスやブラウスなど、アトリエの技術が結集した美しい刺繍がルックを彩った。

大胆な色柄の組み合わせや、時折挟み込まれるゴールドの輝きも大胆不敵なムードで魅了。

終盤は、チュールを重ねたフラワードレスや、軽やかで透け感のあるオーガンザやシルクシフォンを使ったピースで締めくくった。

フェミニンとマスキュリン、控えめな色とあざやかな色づかい、大胆さと慎重さといった相反する要素を行き来しながら、シャネルのさまざまなコードを用いてパリジェンヌのアリュールを表現したコレクションとなった。

「感情を伝え、最も意外な要素を組み合わせ、自分らしくふるまい、ただ夢を見ているのです」とヴィルジニー・ヴィアールは語っている。

会場に選んだセーヌ河岸については、「通りや色とりどりの敷石から洗練されたものとシンプルなものの両方が求められていると感じられる場所なのです」とコメントしており、ここからもパリジェンヌのスタイルに通じるものが感じられる。

Chanel
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The post 「Chanel」が表現するパリジェンヌらしさとは？ 2023/24年秋冬 オートクチュール コレクション first appeared on Numero TOKYO.