イ・ソンミンとナム・ジュヒョクが初共演する韓国映画『復讐の記憶』より、予告編と場面写真が解禁された。

【写真】年の離れた主人公2人の関係性がちらり 映画『復讐の記憶』場面写真

 本作は、韓国で公開初日ボックスオフィスNo.1を記録した異色の復讐劇。アトム・エゴヤン監督の『手紙は憶えている』を原作に、韓国の歴史と社会文化を織り交ぜながらラストをガラリと変えて大胆にリメイクした。

 80代の老人ピルジュ(イ・ソンミン)は、過去に家族全員を理不尽な出来事で亡くして以来、家族を死に至らしめた裏切り者への復讐を心に誓い生きてきた。認知症で自分の記憶が長くは続かないと悟った彼は、処刑すべき5人の名をタトゥーにして指に彫り、60年前から計画していた復讐殺人を決行すべく、元同僚の青年インギュ(ナム・ジュヒョク)を運転手として雇う。しかし、何も知らないインギュは、犯行現場近くの監視カメラに映り込んだことで第一容疑者になり…。

 日本でも話題となった『工作 黒金星(ブラック・ヴィーナス)と呼ばれた男』で大鐘賞映画祭・主演男優賞を受賞した名優イ・ソンミンが、本作では特殊メイクで80代の高齢者ピルジュに変ぼう。演技を超えた憑依的なオーラを発しながら観る者を圧倒する。

 共演のナム・ジュヒョクは、映画デビュー作『安市城 グレート・バトル』で青龍映画賞、韓国映画評論家協会賞など多くの新人男優賞に輝き、韓国版『ジョゼと虎と魚たち』やドラマ『二十五、二十一』など話題作への出演が相次ぐ注目俳優。ピルジュの復讐計画に翻弄されていく青年インギュを多彩な感情で演じる。

 監督を務めるのは、ファン・ジョンミン×カン・ドンウォンが共演した『華麗なるリベンジ』のイ・イルヒョン。『悪いやつら』『工作』の監督ユン・ジョンビンが、プロデュースを手がける。

 今回解禁となった予告編は、事故を起こした赤いポルシェの横でピルジュ(イ・ソンミン)が頭から血を流しながら立ち尽くし、「手に着いた血…拳銃1丁…」「私はなぜここにいるんだ?」と呟く場面から始まる。そこから一転、ピルジュがフレディというニックネームで働くファミレスで、20代の同僚ジェイソンことインギュ(ナム・ジュヒョク)たちと元気いっぱい働く様子が描かれる。

 ピルジュは、ある思いを果たすために赤いポルシェレンタルする。脳腫瘍によるアルツハイマー病を患う彼は、60年前の日本統治時代に家族を死に至らしめた裏切り者に復讐を計画していたのだ。なにも知らないインギュは、ピルジュからポルシェの運転手を頼まれて大興奮する。

 “会いたい人たち”の名前をタトゥーにして手指に彫ったピルジュは、冷静に計画を実行に移すが、犯行現場の監視カメラ映像からインギュが殺人の容疑者になる。刑事(チョン・マンシク)らの捜査が迫っても、「1週間だけ時間をくれ」と、自分と自分の家族を破滅させた者たちへの復讐を止めないピルジュ。そんな姿に戸惑いながらも、犯行を阻止するために同行するインギュ。復讐の道を疾走する2人から目が離せない予告編となっている。

 併せて解禁となった場面写真では、ピルジュが長年の復讐計画に向き合う様子や、思いがけず同行することになったインギュの戸惑う表情に加え、2人が出会ったバイト先での楽しそうな姿や、ピルジュの世話をするインギュなど、祖父と孫ほど歳の離れた主人公2人の関係性が垣間見られるシーンも切り取られている。

 映画『復讐の記憶』は、9月1日より全国順次公開。

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