グラナダは10日、スペイン人FWホルヘ・モリーナのクラブ退団を発表した。

 1982年4月22日生まれのホルヘ・モリーナは現在41歳。プロキャリア創成期はCDアルコヤーノやベニドルムなど、4部や3部相当のクラブでプレーしていた。そんな同選手が日の目を浴びたのは、当時セグンダのエルチェで26得点を記録してリーグ得点王に輝いた2009-10シーズン。さらに、翌2010-11シーズンからはベティスへと活躍の場を移すと、セグンダに低迷するクラブをラ・リーガ昇格に導き、スペイン国内に自身の名を轟かせた。2016年夏に加入したヘタフェでも、クラブの躍進に貢献。2018-19シーズンはラ・リーガで14得点を挙げて、ヨーロッパリーグ出場圏内となる5位フィニッシュの立役者になった。

 そんなホルヘ・モリーナは、2020年夏にグラナダへと完全移籍した。38歳での到着となったが、ラ・リーガとコパ・デル・レイに加えて、ヨーロッパリーグと3つのコンペティションでフル稼働。公式戦49試合に出場し15得点をマークするなど、老獪さを武器に得点を量産した。在籍2年目となる2021-22シーズンには、39歳241日でハットトリックを達成。これにより、ラ・リーガ及び欧州5大リーグにおける最年長ハットトリック記録保持者となった反面、ラ・リーガ残留がかかった最終節ではPKを失敗してしまう。最終的にこれが尾を引く形でセグンダ降格が決定するも、1年での復帰を目指すとクラブ残留を決断した。

 迎えた2022-23シーズン、プレータイムこそ減少したものの、ピッチ内外で献身的な姿勢を見せていたホルヘ・モリーナ。しかし今年3月に前十字靭帯断裂の大ケガで、シーズン中の復帰は絶望的に。それでも、クラブは1年でのラ・リーガ昇格を成し遂げた。なお同選手は、在籍3シーズンでクラブ公式戦通算113試合に出場し31得点12アシストを記録している。

 またグラナダは同日、DFキニとFWルベン・ロチーナのクラブ退団も発表した。

グラナダは10日、FWホルヘ・モリーナのクラブ退団を発表 [写真]=Getty Images