ユヴェントス所属のフランス代表MFポール・ポグバに、今夏の他クラブ移籍の意思はないようだ。11日、フランス紙『レキップ』が伝えている。

 現在30歳のポグバは昨年夏にマンチェスター・Uを退団し、約6年ぶりにユヴェントス復帰を果たした。背番号「10」を託されるなど活躍に大きな期待がかかったが、プレシーズン中に右ひざを負傷し戦線を離脱。2月に戦列に復帰したものの、5月にハムストリングを痛め、以降はピッチに立つことができず。ユヴェントス“復帰元年”は、公式戦10試合の出場で0ゴール0アシストという不本意な成績に終わった。

 そんな同選手を巡っては、今夏の移籍市場でのサウジアラビア移籍の可能性が浮上している。複数の報道によると、昨シーズンのサウジ・プロフェッショナルリーグを制覇したアル・イテハドが、ポグバの獲得を狙っている模様。今夏に元フランス代表FWカリム・ベンゼマや同国代表MFエンゴロ・カンテらを獲得した“サウジアラビア王者”は、ユヴェントスの「10番」に対し、3年間で総額1億ユーロ(約157億円)という破格の給与を提示したとも報じられている。

 しかし、この度『レキップ』が報じたところによると、ポグバ本人はユヴェントス残留を希望しており、アル・イテハドやその他のクラブへの移籍については一切検討していないという。背景にあるとされるのが、来年夏にドイツで開催されるEURO2024。負傷の影響でFIFAワールドカップカタール2022を欠場した同選手は、来年のEURO出場を熱望しているとのこと。サウジアラビアへ移籍した場合には、フランス代表のメンバー入りの可能性が低くなると考えており、セリエAでのプレー継続を望んでいるようだ。

 なお、『レキップ』は、サウジアラビアのクラブが今後さらなる高額オファーをポグバに提示する可能性もあると指摘している。

サウジ移籍の可能性が浮上しているポグバ [写真]=Getty Images