西武鉄道7月10日に、訪日外国人観光客受け入れ体制の強化を目的とした、翻訳対応透明ディスプレイ「VoiceBiz UCDisplay」の実証実験を、西武新宿駅にて開始した。

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●2023年秋頃の本格導入を目指す



 「VoiceBiz UCDisplay」は、凸版印刷が開発した透明ディスプレイに話した言葉の翻訳結果を表示するシステムで、アプリなどの操作が必要なく、対面で相手の顔を見ながらの円滑な多言語コミュニケーションを実現する。

 今回の実証実験は、2022年10月の水際対策緩和以降、急速に需要が回復している訪日外国人観光客への対応に備えて、訪日外国人が多く利用する西武新宿駅で行われる。また、「VoiceBiz UCDisplay」によって外国語話者のスタッフを配置することなく、訪日外国人観光客と駅係員との円滑な多言語コミュニケーションが可能になるため、スマートな駅運営が期待できる。

 西武新宿駅における「VoiceBiz UCDisplay」の設置場所は特急券売り場横で、稼働時間は7時~20時。

 「VoiceBiz UCDisplay」の音声翻訳では、日本語、英語、韓国語、中国語(簡体字)、インドネシア語タイ語ベトナム語ポルトガル語ミャンマー語スペイン語フランス語フィリピン語の、計12カ国語に対応している。

 同実証は9月末頃までを予定しており、「VoiceBiz UCDisplay」の有用性を検証した上で、2023年秋頃の本格導入を目指す。
西武鉄道、西武新宿駅にて翻訳対応透明ディスプレイ「VoiceBiz UCDisplay」の実証実験を実施中