ブレントフォードに所属するイングランド代表FWイヴァン・トニーが、自身の賭博違反について言及した。10日、イギリス紙『ミラー』が報じている。

 イングランドサッカー協会(FA)の規定により、自身が出場する試合に関係なく、選手がサッカーを対象とした賭博を行うことや、賭けを目的とした特権情報を共有したりすることは禁止されている。しかし、トニーは昨年11月に2017年2月25日から2021年1月23日の間に232件の賭博規則違反をした疑いでFAから起訴されると、翌12月にはさらに30件の賭博規則違反をした疑いで追加起訴されたことが明らかに。最終的に、トニーはFAから賭博規則の違反で2024年1月16日までのサッカー関連活動の停止と、5万ポンド(約860万円)の罰金処分が下された。

 そんななか、トニーは自身の賭博違反について言及。昨季はリーグ戦33試合出場で20ゴール4アシストを記録しチームの中心選手として活躍を続けたものの、今季は長期の出場停止処分を受けることとなってしまったトニーはイギリスメディア『スカイスポーツ』のインタビューで「もう大人なんだから、それを背負って前に進む。大丈夫だよ。前よりも良くなって戻ってくる」とコメント。自身の非を認めつつ、復帰後の活躍を誓った。

 続けて、インタビューの中でブレントフォードを率いるトーマス・フランク監督との関係性について尋ねられると、トニーは「選手は誰かのためにプレーするとき、愛されたいと思う。僕は彼から愛されていると感じるし、彼は間違いなくすべての選手を愛している。先発であろうと、チームにすら入っていなくても、彼はすべての選手たちに愛情を注いでいるんだ。彼はおそらく僕がこれまでプレーした中で最高の監督の一人だと思う。僕が彼のために心を捧げ、彼のために体を張ることを、彼は分かってくれているよ」と指揮官と強固な信頼関係を築いていることを強調した。

 なお、トニーは出場停止期間が残り4カ月となる2023年9月17日から所属クラブでのトレーニングのみ参加することが認められることになっている。

自身の賭博違反について言及したトニー [写真]=Getty Images