LE SSERAFIMやNewJeansなどが所属している事務所を傘下に持つ「HYBE」と、「CJ
ENM」による合同JVレーベル「BELIFT LAB」による新プロジェクト、『R U Next?(アーユーネクスト)』。

(参考:【写真】LE SSERAFIMに選ばれなかったメンバー・ルカ

 7月7日に放送された第二話は、第一ラウンドの続きから。開始すぐのダイジェストでは一人目の脱落者が発表される模様が描かれ、緊張感のある今後の展開を窺わせた。

 始まりはLE SSERAFIMのデビュー組として選ばれながら惜しくもデビューを逃したルカ、そしてそんな彼女と共に準備期間を歩んだLE SSERAFIMの宮脇咲良のインタビューから。ルカが今回の番組に懸ける思いが感じられ、同時に他参加者の熱意にも思いを馳せたくなるような番組スタートとなった。

 大きな失敗もなく披露された完成度の高いルカ、ハスル、フウナ3人のステージに評価の声も聞こえた一方で、「確かにうまいが、それを超える何かが必要」「統一感があまりなかった」という言葉が重く響いた。結果的に、ルカがHIGH、ハスルがMIDDLE、フウカがLOWという評価になった。

 続いては1位のジミンと2位のユナ、4位のミンジュで構成された練習生の中でも注目の集まるグループ。闘争心もレベルも高い3人だからこそ、練習期間にはそれぞれもどかしい気持ちを抱くことが多かったようだ。

 3人がステージに立つと、コーチからも「もうデビューしてるみたい」という声が。司会のスヨンも歓声を上げていたのが印象的だ。ユナはウインクをできるほどの舞台での余裕、ジミンのバランスを合わせる力、そして4位のミンジュも負けずにしっかり自分を出すことができたことが評価された。しかし同時にジミンは歌唱力を指摘されるシーンもあり、結果は、HIGHにユナ、MIDDLEにミンジュ、LOWにジミンが選ばれる形となった。ジミンは1位として登場したゆえの悔しさを滲ませていた。

 全てのユニットのステージが終わりレベル分けが完了したところで、参加者は宿舎へ移動することに。レベルごとに部屋のクオリティも異なり、それぞれの部屋を確認し合ったり、宿舎に備え付けられたカラオケやゲームセンターで遊ぶなど、厳しいオーディションのなかでの束の間の娯楽に練習生たちの笑顔が見られた。

 しかしすぐさま閑話休題。放送がかかり呼び出された練習室には、二つ目のミッションを発表するために訪れたコーチのチョゴンの姿が。

 モニターに映ったのはLE SSERAFIMのメンバー。第二ラウンドではHYBEを代表する第四世代の曲が課題曲となるという。先輩たちのデビュー曲でもあるLE SSERAFIMの「FEARLESS」、NewJeansの「Attention」、ENHYPENの「GIVEN-TAKEN」だ。

 第二ラウンドは、各レベルの中で二つのユニットを作り、一つのステージ上でユニット同士の対決が行われるというもの。また、今回のラウンドから脱落者が出てしまうことも伝えられた。

 各レベルの1位と2位が発表され、その二人がユニットメンバーを選ぶことに。HIGH LEVELの1位はユナ、2位はイロハとなった。二人ともコーチ陣の満場一致で決定していた。

 また、MIDDLE LEVELの1位はミンジュ、2位はモカ、LOW LEVELの1位はジミン、2位はモアという結果となった。

 HIGH Aはユナ、ジョンウン、ヒメナ、ソヨン。HIGH Bはイロハ、ヨンソ、ルカ、アイリス。そしてMID Aはミンジュ、ハスル、ヘウォンウォンヒ。MID Bがモカ、シャネル、ユイサ。LOW Aはジミン、ジヒョン、ジウ、エナ。LOW Bがモア、フウナ、イェウォンという組み分けとなった。

 選曲は下のレベルから行えるが、選曲が被った場合は上のレベルが下のレベルを押し出すことができるという仕組みだ。話し合いを経て「FEARLESS」を選んだのはMID AとLOW B、「Attention」をHIGH AとMID B、そして「GIVEN-TAKEN」をLOW AとHIGH Bが担当することとなった。

 また、二つのユニットがパートを分けて一つの楽曲を完成させる今回のミッション。1曲の中に1つだけ存在するキリングパートを誰が担当するかは、小ミッションとして「表現力オーディション」を行い決めることとなった。投票は練習生たちによるセルフ投票で行われ、それぞれの楽曲で誰がそのパートを掴むことができたのかは本番ステージにてわかることとなる。点数に大きく影響が出そうなこのパートは、重要なポイントとなりそうだ。

 迎えた第二ラウンド当日。それぞれが衣装を纏って会場に到着した。今回はNU'ESTのベクホがスペシャルコーチとして登場し、採点もコーチが一人の練習生に対して1点から100点で個人点数を付与するという新たな方式となった。

 勝敗はユニットの平均点数を計算し、高い点数をとったユニットが勝利となる。勝利すると50点のベネフィット点数が付与されるため、生き残りと最終のレベル分けに大きな影響を与えることとなる。

 まず舞台上に登場したのは「FEARLESS」を披露するMID AとLOW Bのチーム。MID Aはチームワークと表現力、堂々とした姿を持ち味に、そしてLOW Bは、表現を重視される今回のステージで様々な表情を見せることを持ち味としてアピールした。

 ステージのシーンの前には、練習期間の様々な苦労が描かれた。キリングパートは8票を獲得したMID-Aのヘウォンが務めることに決まり、それぞれのユニットが練習を進めていく。

 第一ラウンドよりも人数が多く、その分さまざまなレベルの練習生が集まる。ライバル心も芽生える一方で、レベルのバラつきによる問題も避けられない。

 特にミンジュは、ユニット内のパート分けで自分がやりたかったパートを他のメンバーに譲ってしまったことに対する後悔が残り、それがパフォーマンスに出てしまうことに悩んでいたようだ。

 本番は心配されていたような大きな失敗もなく、それぞれが自分の持ち味を出せたように感じられた。

 個人点では、LOW-Bではフウナが519点、MID-Aではハスルが440点でユニット内の最下位となってしまった。全員の平均点で算出されるユニット点数はLOW-Bが536点、MID-Aが550点という結果になり、MID-Aが勝利することとなった。

 最高点はキリングパートを担当し、完璧な力強さと魅力を見せたヘウォン。また。ミンジュと練習では心配されていたウォンヒもコーチ陣から高評価を受けていた。

 二つ目の対決はHIGH-AとMID-Bによる「Attention」。実力あるメンバーが多い中で、キリングパートはジョンウォンが務めることに。しかし中間評価では、全体的に厳しい評価となってしまった。

 ユニット単位でのパート分けは難航した様子で、譲らないユナの姿勢にMID-Bチームが負ける形となったようだった。また、フォーメーション決めもHIGH-AがリードしたためMID-Bには「見せ場がない状態に。

 そのため練習の時点からMID-Bには弱気な雰囲気が漂い、自信のなさと楽しめていない様子が中間発表のステージに滲み出てしまっていた。コーチたちからも「それだけでいいのか」「このままだと脱落する」という言葉をかけられ、自分達の無力さに涙を見せていた。

 しかしHIGH-Aユニットも、脱落者が出るなら負けられない戦いになるため欲を見せるのは当たり前。強い意志を見せたうえでの決断ともいえる。

 次の放送に持ち越された「Attention」ステージ。三つ目の対決も含め、全員が本気でデビューを目指しているからこそ、この先の展開にはハラハラしそうな予感だ。

(文=フルヤトモコ)

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