トッテナムは11日、イスラエル代表FWマノル・ソロモンが完全移籍にて加入することを発表した。

 2022-23シーズンに自身初のプレミアリーグ挑戦を果たしたウインガーが、新シーズンから“スパーズ”の一員としてプレーすることとなった。クラブの発表によると、契約期間は2028年6月30日までの5年間。イギリスメディア『スカイスポーツ』によると、フリートランスファーでの加入になるという。ソロモンと前所属先であるシャフタールの契約は2023年12月31日までとなっていたものの、国際サッカー連盟FIFA)はロシアウクライナプレーする外国籍選手の一時的な契約解除を認める特例措置の延長を発表しており、前倒しでの契約解除が可能となっていた。この措置により、移籍金が発生せずにトッテナムへの加入が実現した模様だ。

 ソロモン1999年7月24日生まれの現在23歳。母国クラブのマッカビ・ペタク・チクヴァのアカデミー出身で、2016年11月に17歳でプロデビューを果たした。2019年1月にはシャフタールへ完全移籍加入。負傷に悩まされた時期もあったものの、加入後は両サイドウイングを主戦場に立ち位置を確立。2020-21シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)では、グループステージで同居したレアル・マドリード相手に2試合ともにゴールを決め、双方の試合でシャフタールを勝利へ導いた。シャフタールでは公式戦106試合に出場して22ゴール9アシストを記録。2022年7月にはプレミアリーグ昇格を果たしたフルアムへとレンタル移籍し、シーズン前半戦はケガに泣かされたものの、最終的には公式戦24試合のピッチに立って5ゴールを挙げていた。

 また、2017年6月にはイスラエル代表に初招集され、2018年9月に代表デビュー。シャフタール移籍後は不動の主力に君臨しており、ここまで公式戦通算35試合の出場で7ゴール9アシストを記録している。

 トッテナムは2022-23シーズンのプレミアリーグを8位でフィニッシュ。14シーズンぶりに欧州カップ戦の出場権を逃していた。新シーズンは、かつてオーストラリア代表、横浜F・マリノスセルティックなど率いたアンジェ・ポステコグルー新監督が指揮を執る。クラブは今夏のマーケットでエンポリからイタリア代表GKグリエルモ・ヴィカーリオ、レスターからイングランド代表MFジェームズ・マディソンの完全移籍加入を発表。加えて、ユヴェントスからスウェーデン代表MFデヤン・クルゼフスキ、スポルティングからスペイン代表DFペドロ・ポーロの買い取りも決まっている。ソロモンは今夏5人目の補強、そして3人目の新戦力として“スパーズ”に加入する。

【動画】トッテナムイスラエル代表FWソロモン獲得を発表!

22-23シーズンはフルアムでプレーしていたソロモン [写真]=Getty Images