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目標重量1190kg 最高出力272ps

ケータハムが、今後投入するEVクーペのコンセプトカー「プロジェクトV」を発表した。

【画像】デザインも内装も上質 「ケータハム・プロジェクトV」【細部まで見る】 全34枚

当初から電気自動車として設計された本モデルは、チーフデザイナーのアンソニー・ジャナレリによる作品だ。

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ケータハムが、2025年後半から2026年前半に導入する計画のEVクーペ「プロジェクトV」コンセプト。    ケータハム

彼が思い描いたビジョンが、イタリアの「イタルデザイン」によって1台のコンセプトカーとして形になった。

パワートレインは、リア・アクスルに搭載される200kW(272ps)のシングルモーター。

これに、先進的な熱マネジメントを備えた55kWhのリチウムイオンバッテリーパックが組み合わされる。

車体構造は、カーボンファイバーとアルミニウムの複合シャシーを採用し、注目の車両重量は(目標値の発表となるが)1190kgとされている。

そのスペックは、0-100km/h加速が4.5秒未満。推定最高速度が230km/h。WLTP航続距離は249マイル(400km)。

ボディサイズは全長4255×全幅1893×全高1226mmだ。

充電については、150kWのDC急速充電器であれば、15分間で20%から80%までチャージできるシステムになるという。

後席は1座 独創的「2+1」シート

もう1点、興味深いのは乗車定員。

今回のコンセプトは「2+1シートレイアウト」を採用する。

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2+1シートレイアウトを採用する「プロジェクトV」の後席。内装のマテリアルは上質な素材に見える。    ケータハム

写真で見る限り、後席は1つだけで、運転席と助手席の間から後ろに下がった位置に設置されており、ヘッドレストも確認できる。

また、オプションで「2+2」が用意されることもアナウンスされた。

後席乗員の快適性を高めるために、乗降性にも配慮されているという。

インテリアの中心には、スマートフォンのミラーリング機能を備えたインフォテインメント・システムが配置され、デジタル・メーターに主な情報が表示される。

ドライブモードは「ノーマル」「スポーツ」「スプリント」が用意され、加速と操作性をインテリジェントに調整することができるもの。

シャシー性能については、前後のサスペンションが、フルアジャスタブル・ジオメトリーのダブルウィッシュボーン式。さらに、電動アシスト・パワーステアリング、ミシュラン・パイロット・スポーツ4S(前19インチ/後20インチ)、高性能キャリパー付きディスクブレーキを採用することがわかっている。

CEOが語る「軽量でシンプル」のDNA

ケータハムカーズのボブ・レイシュリーCEOが、市販モデルの導入時期と価格帯を教えてくれた。

彼は、この野心的なベンチャー事業をサポートするため、そしてプロジェクトVに関連するすべてのビジネス・投資案件に対応するために新規設立された「ケータハムEVo」のCOOも務めている。

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EVクーペ「プロジェクトV」のリアセクション。200kW(272ps)のモーターが後輪を駆動する。    ケータハム

「プロジェクトVは単なるコンセプトやデザインスタディではなく、開発段階を通じてエンジニアリングと生産の実現の可能性を検討してきました」

「どのような形やサイズであれ、EVのケータハムは、我々のDNAである“軽量でシンプル、比類のないドライビング体験”を提供するという、わたし達を他の誰とも違う存在にしているものに忠実でなければなりません」

「プロジェクトVは、会社を持続的に成長させ、同時に電動化を探求するという野心を満たすものなのです。次の段階の開発と技術能力次第ですが、プロジェクトVは2025年後半から2026年前半に市場に投入する計画であり、(イギリス向けの)価格帯は最低小売価格8万ポンド未満からを目標にしています」

英国市場向けの価格が、現在のレートで邦貨換算1450万円未満になるという期待のEVクーペ。続報が入り次第レポートしていくことにしよう。


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