パスタやそば、うどんなどをゆでる時、注意したいのが吹きこぼれです。コンロの周りがベタベタになってしまうと、その後の片付けも大変になってしまいます。

吹きこぼれそうになった時、抑えるためにはどうすればいいのでしょうか。Instagram上で子育てライフハック術を数多く紹介しているボム(bom_kosodate_lifehack)さんの投稿から、誰でも簡単にできる対策方法を紹介します。

用意した「氷」を入れるだけでOK

麺類をゆでている最中に、「あ、吹きこぼれそう」と思ったタイミングで火を止めても、「間に合わずに結局吹きこぼれてしまった…」という経験がある人も多いのではないでしょうか。

ボムさんが紹介する方法なら、今にも吹きこぼれてしまいそうな泡でも瞬時に抑えられるでしょう。

まずはお鍋でお湯を沸かし、麺をゆでていきます。

吹きこぼれそうになったタイミングで、鍋に「氷」を投入しましょう。

1つ入れるだけでも効果は抜群。お湯の量や氷のサイズに合わせて、入れる量を調整してみてください。

吹きこぼれの仕組みと「氷」で対策できる理由

麺類をゆでた時に吹きこぼれてしまう理由の1つは、麺類に含まれる「でんぷん」です。

泡の正体は、麺に含まれるデンプンが溶け出したものだ。しかもこの気泡、デンプンが硬い膜となるので壊れない。そのため、次から次へと湧き出る気泡は接合して体積が増し、鍋の外へとこぼれ出す。

ヘルシスト 暮らしの科学第49回 科学的に麺をゆでてもっとおいしく! ーより引用

麺類をゆでると、ゆで汁にはでんぷんが溶け出します。溶け出したでんぷんがお湯の表面に膜を作り、鍋底から発生する泡に押され、吹きこぼれるという仕組みです。

2つ目の要因として考えられるのは、小麦に含まれる「サポニン」。

お米やダイコン、大豆などを煮ると、細かい泡が立って、よく吹きこぼれるれることがありますが、それはサポニンが溶け出しているからです。

石鹸百科 ーより引用

サポニンには天然の界面活性作用があるといわれていて、鍋の中で生じた泡を破れにくくしてしまいます。壊れにくい泡が次から次へと発生し続けるため、いずれは吹きこぼれてしまうでしょう。

ここに氷を入れることでお湯の温度が下がり、吹きこぼれを瞬時に抑えられるというわけです。

ただの水でも同様の効果が期待できますが、氷であれば、より素早くお湯の温度を下げられます。より効果的な吹きこぼれ対策といえそうです。

麺類をゆでている最中にお湯の温度が下がってもいいのかと不安を感じる人もいるかもしれませんが、お湯の温度が下がることで、麺の表面をぐっと引き締める効果が期待できます。

「夏の食卓には麺類が大活躍する」というご家庭も多いはずです。そうめんにうどん、そばにパスタなど、吹きこぼれを予防できれば、後片付けも楽になるはずです。麺類をゆでる時には、ぜひ「氷」を準備してみてはいかがでしょうか。

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[文・構成/grape編集部]

出典
bom_kosodate_lifehack
※写真はイメージ