株式会社PKSHA Technology(代表取締役:上野山 勝也、以下PKSHA)は、グループ会社である株式会社PKSHA Workplace(本社:東京都文京区、代表取締役:佐藤 哲也)が、大学における生成AIやデジタル技術の活用を目的に、2023年6月に「デジタルキャンパス コンソーシアム」を始動し、13大学との業務提携のもとFAQ(※1)共通化の取組み等に着手することが決定しましたのでお知らせします。
 PKSHA Workplaceは多様なAI SaaSプロダクトおよびLLM(ChatGPTを含む大規模言語モデルの略称)の実装をはじめとしたソリューションの活用、また各大学との研究やノウハウ共有により、アフターコロナにおける大学DXを加速し、デジタルキャンパスの実現を目指します。

  • 設立背景

 GPTをはじめとする対話型AI等のテクノロジーの進化に伴い、AIの活用領域は日々広がりをみせています。また、数年前から続くコロナ禍の影響により、大学の教育現場においてもオンライン化が加速し、AIチャットボット等の引き合いが増加していました。PKSHA Workplaceは30以上の大学のDXを支援する中で、デジタルネイティブと呼ばれる世代にとって、付加価値の高い新たなコミュニケーションの形が必要とされていることや、大学での対話型AI活用の需要の高まりを受け、これらの開発・実装に関するノウハウを大学の垣根を超え共有し、日本全国の大学のデジタル力の底上げをすべく「デジタルキャンパス コンソーシアム」を始動いたします。

  • 提携13大学との取組み:自然言語処理技術を活用し「学生の声」の共通化から多様なコミュニケーション施策へ

 デジタルキャンパスコンソーシアムのひとつの取組みとして13校と業務提携を結び、生成AIや自然言語処理技術を活用した上、学生の困り事やニーズであるFAQデータの共通化を行い各大学が活用できる共通基盤(大学FAQプラットフォーム)をリリースします。これにより、1人の学生が経験した困りごとが知見として各大学にも共有され他の学生の困りごとを解決したり、複数の大学で共創することでより強固な知見の基盤を築くことが可能になります。大学の運用面においては、AI対応窓口の導入コストを50%削減(※2)する他、他部門への展開が容易なことから問合せの対応範囲とユーザー数を広げることができ、それにより一部ではLLMの活用もしながら加速度的な対応精度向上が見込めるといったメリットがあります。ひいては、その精度向上により、学生の利便性と利用率が向上し、より多くの学生の声を大学生活に還元できるという好循環が生まれる仕組みになっています。また、自然言語処理技術で集約・分類・構造化をすることで、個人情報保護の観点も配慮し各大学が安心して導入可能です。

 更に、LLMを活用し、学生の興味関心から学内での教育カリキュラムやキャリア設計を対話から導くAIアシスタントの研究・開発にも立命館大学と協働で着手しています。これらの技術の実装及び大学間における先端ノウハウの共有を通じて大学全体のDXを加速し、個の才能を磨く大学におけるコミュニケーションの未来の形を実現してまいります。

  • 「デジタルキャンパスコンソーシアム」の構想:日本の大学DXのインフラとして2年で100大学との連携を目指す

 本コンソーシアムでは、大学生活における様々な段階におけるコミュニケーションを起点にし、知見の共有に留まらず、対話型AIを活用した先端ソリューションの探索、プロダクトの展開を通じて、コミュニケーションを中心に大学DXを加速していきます。また一連の取組みにおいては「人とソフトウエアの共進化」というPKSHAのビジョンに基づき、学びの自動化ではなく、学生1人ひとりが内発的動機に向き合い、より付加価値の高い学びができる環境の提供を目指しています。

 今回賛同表明をいただいた大学に加え、今後本コンソーシアムに賛同いただける全国各地の大学との連携の輪を広げることで学生にとっての学生生活・学びを高め、創造性高く学修できる場づくりを支援していく所存です。

【業務提携締結大学一覧(50音順)】

岩手大学、金沢星稜大学、九州産業大学、京都橘大学、静岡大学(情報基盤センター)、城西国際大学、西南学院大学千葉大学東京理科大学同志社大学、文京学院大学、立教大学、APU(立命館アジア太平洋大学)(計13校)

東京大学工学部及び立命館大学とも今後大学におけるAI活用の協働を予定しています。

◆関係者からのコメント

現在、急激に変化する社会情勢のなか、大学では教育・研究の変革が喫緊の課題です。また、大学事務組織も業務量が増大しており、学生、教員、事務員が効率よくデジタル化に対応する必要があります。このような環境のもと、PKSHAの「デジタルキャンパス構想(仮)」に賛同し、コンソーシアムに参加することを決定しました。対話型AIを積極的に活用し、また他大学とも連携することにより、教育・研究をより効率よく運用できるプラットフォームが構築できることを期待します。また、このようなプラットフォームは将来日本を背負っていく学生のキャリア選択にとっても大変有効なツールになると考えております。

東京大学大学院工学系研究科 研究科長 加藤泰浩

立命館大学では、AIを活用し、学生の潜在的興味関心や適性を捉え、最適な授業、ゼミ、研究室を推薦する「学生の自分探しを応援する探究型AIコンシェルジュ(※)」の開発に、株式会社PKSHA Workplaceと協同で挑戦しています。本取り組みでは、学生の潜在的興味関心や適性を探るサポートとしてAIの可能性に期待しています。AIからのフィードバックを受けた学生が立命館大学の教育・研究環境を最大限に活用し、学びに生かし、強みを創出していくための環境整備を目指しています。“学生の自分探し”を後押しすることで、パーソナライズされた学びを実現します。2023年7月には、プロトタイプを学生に使ってもらい、効果検証を行う予定です。

「学生の自分探しを応援する探求型AIコンシェルジュ」構想グループ代表 立命館大学 情報理工学部 教授 仲田晋

※2022年5月、立命館学園の中期計画「学園ビジョンR2030チャレンジ・デザイン」で掲げる「テクノロジーを活かした教育・研究の進化」を体現するために開催された「教育開発DXピッチ」 において優秀賞を受賞した取り組み。

教育開発DXピッチ特設サイト:https://www.ritsumei.ac.jp/itl/2022DXpitch/

「学生の自分探しを応援する探究型AIコンシェルジュ」構想紹介:https://youtu.be/mEbF5YZYep0

検索エンジンが普及し始めた約20年前、当時は一定の混乱がありましたが、現在では検索エンジンが学生にとって学修の加速装置であり、若い人々の可能性を広げるための道具であることは疑いようがありません。同様に、対話エンジンにおいても技術は社会に適切な形で実装されていくでしょう。

PKSHAは、「人とソフトウェアの共進化」というビジョンのもと、各大学との緊密な連携を通じて、これからの時代に求められるテクノロジーの活用領域を積極的に探求し、社会実装を強化します。これらの取り組みを通じて、より良い学修環境を大学内で創出し、多くの才能が社会で発芽する手助けとなることを目指しています。

PKSHA Technology 代表取締役 上野山勝也

※1:FAQ=よくある質問と回答(Frequently Asked Questionsの略)

※2:従来データ比較による自社調べ。

※本取組の一環について、大学・教育機関への勉強会を8月8日(火)にオンラインにて実施予定です。

イベント詳細:https://aisaas.pkshatech.com/seminar/20230808/

◆PKSHA Workplaceについて

 未来の日本の働き方を提案すべく、PKSHA AI SaaS製品の開発・販売を行っています。日本特有の働き方の課題解決に向き合い、従業員体験の向上に日々悩まれる経営者の方々に対して、コロナ禍で変容した新たな環境でも社員の才能や熱意が最大限発揮されることを支援するAI SaaS製品を企画・開発・販売していくべく設立されました。ハイブリッド・ワーク時代に合わせた社内での新しいコミュニケーションのあり方を提案してまいります。

◆PKSHA Technologyグループについて

 「未来のソフトウエアを形にする」をミッションに、企業と顧客の未来の関係性を創るべく自社開発した機械学習/深層学習領域のアルゴリズムを用いたAIソリューションの開発・AI SaaSの提供を行っています。自然言語処理技術を用いた自動応答や、画像/動画認識、予測モデルなど多岐に渡る技術をベースにお客様の課題にあわせた解決策を提供する他、共通課題を解決するAI SaaSの展開により、日本のDX推進を多面的に支援し、人とソフトウエアが共に進化する豊かな社会を目指します。

会社名:株式会社PKSHA Technology

所在地:東京都文京区本郷 2-35-10 本郷瀬川ビル 4F

代表者:代表取締役 上野山 勝也

URL: https://www.pkshatech.com/

◆本件に関するお問合せ

pr@pkshatech.com

配信元企業:株式会社PKSHA Technology

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