「善玉コレステロール(以下、HDL)」の重要性を社会へ啓蒙する「長寿ファクターHDL研究会」は、健康な50代の日本人を対象に天然由来のポリコサノールを摂取した臨床試験で、血圧が1割・肝機能指標ALT値が2割改善などの結果が得られたことを7月5日に、日本で初公開しました。本論文は世界のHDL研究第一人者であるチョ・キョンヒョン博士、上原吉就博士ら4名の共著で、国際学術誌「Life」で公式に受理・掲載されました。

日本人最大の生活習慣病リスク要因である高血圧や肝機能の改善には、医療機関の処方薬が一般的ですが、肝損傷など副作用がつきもので課題視されています。今回の研究では、健康な50代の日本人が、キューバ産天然サトウキビ由来のポリコサノールを12週間摂取した結果、副作用なく、肝機能ALT値2割減、γ -GTP値16%減、血圧8%減と、肝機能と血圧が同時に改善されました。これは、血圧や肝機能が気になる人々が、副作用なく体調を改善し健康寿命を伸ばす、ポリコサノールの可能性を示すものです。

今後も「長寿ファクターHDL研究会」は、人々の健康寿命の課題を解決すべく、研究・活動を展開します。

【概要】副作用なしで血圧・肝機能の指標値を改善する成分「ポリコサノール」。世界学術誌で受理された情報を日本で初公開

健康寿命に影響するHDLの重要性を社会へ啓蒙する「長寿ファクターHDL研究会」は、健康な50代の日本人が、キューバサトウキビ由来のポリコサノールを12週間摂取してもらい、血圧の改善・肝機能の指標となるALT値が2割改善したという臨床試験の結果を、7月5日に、日本で初公開しました。研究結果をまとめた論文は、国際学術誌「Life」で受理・掲載されたものです。

日本人の、最大の生活習慣病リスク要因である高血圧(※1)や肝機能の改善対策には、医療機関の処方薬が一般的ですが、肝損傷などの副作用がつきものでした。今回の研究では、健康な50代の日本人が12週間、キューバサトウキビ由来のポリコサノールを摂取し、副作用なしで、肝機能が2割改善、血圧の数値が改善したという結果が得られました。これは、血圧や肝機能が気になる人々が、どちらも犠牲にせずに健康寿命を伸ばすポリコサノールの可能性を示すものです。

これまでは、血圧または肝機能を改善しようとすると、薬の副作用でどちらかに副作用が出るジレンマがありました。本試験により、薬の副作用なしに、双方を改善するポリコサノール作用の論文の公式受理は、国内における健康維持・健康寿命の延伸において今後重要な役割を果たすことが期待されます。

・論文タイトル「肝機能改善と血圧調節効果の確認」(~HDL研究会公式~)

https://note.com/hdl_research/n/nc76978851035

・受理された論文(オープンアクセスジャーナルMDPIより)

Protection of Liver Functions and Improvement of Kidney Functions by Twelve Weeks Consumption of Cuban Policosanol (Raydel(R)) with a Decrease of Glycated Hemoglobin and Blood Pressure from a Randomized, Placebo-Controlled, and Double-Blinded Study with Healthy and Middle-Aged Japanese Participants

https://www.mdpi.com/2075-1729/13/6/1319

※1:厚生労働省「高血圧について」より https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/metabolic/m-05-003.html

【背景】生活習慣病の最大要因、高血圧の薬は肝機能への副作用が課題

日本人の最大の生活習慣病のリスク要因は高血圧と言われています。一方、血圧を改善する薬の一部には肝機能への副作用があり、厚生労働省からも注意喚起の案内(※2)がなされています。

※2:厚生労働省「重要な副作用等に関する情報」より 

https://www.mhlw.go.jp/www1/kinkyu/iyaku_j/iyaku_j/anzenseijyouhou/252-2.pdf

しかし、血圧と肝機能は非常に強い密接関係にあります。肝機能が低下すると血管の壁が厚く硬くなる、血管が細くなるなどの症状が出て、その結果、高血圧症を患うケースは少なくありません。血圧を改善するために肝機能に悪影響があるような改善方法では、根本的な解決につながらないとも言えます。薬や療法によっては、そのような結果にならずに済むかもしれませんが、血圧や肝機能を気にする多くの人々にとって、副作用の可能性は大きな負担となります。

また、以前よりキューバ産天然サトウキビ由来のポリコサノールは、副作用なくコレステロール値(LDL、HDL値)やLH比(善玉コレステロールと悪玉コレステロールの比率)が改善されることが確認されてきました。今回の臨床試験は、このポリコサノールが、「副作用なしで」肝機能や血圧改善の作用があるかどうかを検証したものです。

【成果】直接関係し合う「血圧」と「肝機能指標」を同時に改善

今回の臨床試験にて、体調が変化しやすい50代の日本人を対象にキューバサトウキビ由来のポリコサノールRaydel(R))を12週間毎日20mg摂取した結果、副作用なしで、肝機能・血圧を改善し、さらに、血中尿素窒素にも改善するという検証結果が得られました。

対象とした中年期(45歳から64歳)は、社会的には高年期への準備期であり、高血圧、糖尿病、糖質異常症などの症状が増加傾向にあります。(※厚生労働省「H28国民生活基礎調査・健康・通院者数」より)特に、高血圧の割合は、40~49歳が2割なのに対して、50~59歳が4割と約2倍となります。他にも腰痛やがん他、身体機能が徐々に低下していき、死亡確率は男性が13.1%、女性が6.3%にのぼっています。(※厚生労働省「健康日本21(総論)・壮年期」より)このような課題を多く抱える年齢層こそ、副作用なしで健康寿命を伸ばす対策が必要だと考え、検証内容を設計しました。


<得られた結果>

●血圧が約1割改善

一般に「上の血圧」「最高血圧」と呼ばれている「収縮期血圧」に関して、ポリコサノール摂取群は12週間後に数値が8.2%(約1割)減少しました。

●肝機能指標ALT値が2割、AST値が1割弱改善

ASTとALTは、肝臓細胞によって生成される酵素です。もし肝臓に何らかの損傷が生じ、細胞が破壊されると、ASTとALTが血液中に大量に放出されるため、血中濃度が上がり、数値が上昇します。ポリコサノール摂取群は12週間後にALT値が21%、AST値が8.7%減少しました。

γ-GTPが16%減少

γ-GTPはタンパク質を分解し、肝臓の解毒作用に関与する酵素で、肝機能の指標として気にしている人が多い数値です。肝臓、腎臓、膵臓などの臓器や、胆汁の排出経路に異常が生じると、血中濃度が上がり、数値が上昇します。ポリコサノール摂取群は12週間後にγ -GTP値が16%減少しました。

BUNが14%減少

BUN(血中尿素窒素)はタンパク質の代謝によって生じ、腎臓で排泄されます。腎機能が低下すると、尿素窒素の排泄が適切に行われなくなり、血中の尿素窒素(BUN)の数値が上昇します。ポリコサノール摂取群は12週間後にBUN(血中尿素窒素)が約14%減少しました。

これらのように、血圧、肝機能の指標が、ともに改善する結果を得ました。


チョ・キョンヒョン博士/医師

「肝機能と血圧を同時に改善。医学業界としても大きな一歩」

キューバサトウキビ由来のポリコサノールが、人体にどのような影響を与えるかの臨床試験では、医学的に大きなヒントが得られたと考えています。

今まで、世界的に健康寿命に大きく影響を与える肝機能や高血圧症の改善のための研究は山ほど行われてきました。ただ、それらをもとに開発された多くの処方薬は副作用がともない課題だと言われています。

私は、天然成分ポリコサノールがこの課題解決の糸口となると思い、研究を重ねています。副作用なくHDLとLDLを改善することが実証されてきた本成分は、今回の臨床試験でも非常に良い結果を出すことができました

肝機能と血圧を同時に、さらに副作用なく改善できる成分が存在すること。また、この論文が、国際学術誌「Life」で公式に受理されたことは、医学業界として大きな一歩です。今後も、多くの方の健康寿命に寄与すべく、副作用なく人体の不調を整える成分について研究を重ねていきたいです。

上原 吉就博士/医師

天然成分ポリコサノールの価値を日本人こそ、理解・享受して欲しい

今回の臨床試験では、肝機能と血圧を同時に改善するという医学的に非常に価値ある結果が得られました。肝機能と血圧は直接的に影響しあっていますから、どちらかを改善しようとして処方された薬が、もう一方にダメージを与えるのは、非常に心苦しいことです。副作用が懸念されるなか、キューバ産の天然ポリコサノールは非常に注目されるべきです。


今回の臨床試験は、体調が急激に変化しやすい50代の日本人を対象としています。成分がどのように作用するかは、身体の作りや遺伝子レベルでの特徴によっても変わるので、「日本人を対象にして得られた結果」は、やはり日本人に知っていただきたいです。

私もチョ教授をはじめ研究員とともに、HDL(善玉コレステロール)を含め、研究を重ねて、国内外のより多くの方の健康寿命に寄与していきたいです。

人々の健康寿命に関わる「信頼ある」情報を提供し続ける

「長寿ファクターHDL研究会」は、HDLやコレステロール、血圧の研究や医療に携わる、世界中の第一人者たちが、HDLを通じて人々の健康寿命に貢献したいという思いをともにし、活動を行っています。

そのなかで発表される健康や医薬関係の情報は、他の情報にも増して、信頼できるかどうかが重要となります。今回の、キューバ産天然サトウキビ由来のポリコサノールの摂取による血圧や肝機能への作用の実証実験の結果も、第3者を含めて実証されている情報となります。

私たちは、今後も本当に信頼できる情報を選び、国内外に対して、人々の健康寿命を伸ばすための情報発信・啓蒙活動を続けて参ります。

【論文の主な執筆者について】

Cho Kyung-Hyun(チョ・キョンヒョン)博士

1998年韓国国立大学から博士号を取得。上級科学者として韓国研究所の生物科学研究所で勤務。その後、医療バイオテクノロジー局の教授として血清生物医学研究チームの責任者を兼務。 現在はDaegu Medical Innovation ComplexRaydel Research Instituteを設立。HDL分野での過去30年間の研究で、 多数のジャーナルを発行し、62の国内および国際特許を取得。

●上原吉就(うえはら・よしなり)博士/医師

1993年福岡大学医学部卒。同年5月に医師免許を取得。99年には福岡大学大学院にて医学研究科の循環器内科学で博士号を取得。現在、福岡大学スポーツ科学部スポーツ健康科学研究科研究科長。高脂血症動脈硬化・血管系の疾患などを研究分野とし、同大学で教鞭をとりながら疾患や運動に関する論文の執筆、HDLなど人体へ影響する要素と結果を研究し、論文を発表している。

【臨床試験について】

実行者:福岡大学とレイデル研究員の共同研究チームが臨床試験を実施

対象:50代の健康な日本人52人

臨床試験の内容:キューバ産ポリコサノールRaydel(R))を毎日20mgずつ摂取 

条件:ランダム、 プラセボ対照、 二重盲検

期間:12週間

●天然成分・ポリコサノールについて:

世界で1200万個以上の販売実績を持つ「レイデル ポリコサノール10」は、キューバサトウキビから抽出した成分「ポリコサノール」が悪玉コレステロールを下げて、善玉コレステロールと悪玉コレステロールの比率を改善する機能性表示食品(サプリメント)です。キューバ産ポリコサノールは、HMG-CoA還元酵素という肝臓内のコレステロールを生成する酵素の働きを調整し、肝臓内のコレステロール生成量を減少させ、血中の余分なコレステロールを肝臓に取り込みやすくすることによって、血中のLDLを下げると考えられています。日本では2019年7月に機能性表示食品として、機能性と安全性が消費者庁に受理されています。

https://www.raydel.co.jp/product/


【長寿ファクターHDL研究会とは】

長寿ファクターHDL研究会は、多くの疾患の引き金とされる“血管系の疾患”に深く影響する「善玉コレステロール(以下、HDL)」の重要性を社会へ啓蒙する研究会です。「HDLの正しい知識を広め、人々の健康寿命に役立てる」ことを目指し、シンポジウム開催、特設サイトの運営、論文・コラム・研究レポートの発表やSNSでの情報発信などを多角的に展開しています。


商号  : 長寿ファクターHDL研究会

代表  :上原吉就(うえはら・よしなり)博士/医師

設立  : 2023年5月

事業内容: 「HDLの正しい知識を広め、人々の健康寿命に役立てる」ことを目的としたシンポジウム開催、特設サイトの運営、論文・コラム・研究レポートの発表やSNSでの情報発信など

URL  :https://hdl-research.jp/



配信元企業:長寿ファクターHDL研究会

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