2023年8月11日(金・祝)から20日(日)まで東京・サンシャイン劇場にて、朗讀劇「極楽牢屋敷」(木下半太版四谷怪談)の上演が決定し、出演者33名が発表された。

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■木下半太が新解釈で描くラブロマンス

本作は「仮面ライダーリバイス」でメインライターを務めた木下半太による書き下ろしのオリジナル作品。あの「四谷怪談」をもとに、木下が奇想天外、予測不能の新解釈で新たなラブロマンスを描いた。5人のキャストが1組になって読み語る朗読劇で、回替わりでさまざまな組み合わせが見られるという。また「かりそめ」と「みせかけ」、回によって異なる2つのエンディングが用意されている。

出演者は、「仮面ライダー」シリーズと「スーパー戦隊」シリーズゆかりの33名。浅沼晋太郎伊藤美来井本彩花小澤亮太、岸洋佑、岐洲匠、木原瑠生、木村昴工藤美桜久保田悠来小池唯小宮有紗、小宮璃央、榊原徹士、佐野岳志田友美、庄司浩平、新條由芽鈴木勝大鈴木達央鷲見友美ジェナ、関隼汰、馬場良馬、濱尾ノリタカ、日向亘、細貝圭、前田拳太郎、増子敦貴(GENIC)、松本寛也水石亜飛夢南圭介宮本侑芽森日菜美(五十音順)となる。また全公演で、松本寛也が司会を務めるアフタートークの開催も決定している。

■木下半太コメント全文

書きたかった純愛ホラーが夏にやれるとあって、今からホクホクしてます。

しかも、朗読劇!ホラーにとって大事な要素は“音”。“音”があるからゾクリとする。

試しに、ミュートホラー映画を観てください。「13日の金曜日」はアイスホッケーのマスクを被ったずんぐりむっくりの男がゆっくり追いかけて来るだけだし、「ジョーズ」にいたってはほとんど海しか映ってません。コメディになるでしょ?

役者の声で表現していく朗読劇は、ホラーに向いてるはず。声、効果音、音楽、生まれる世界観。舞台ならではの照明とともに、ゾクリとしながらも切ないこの物語を心ゆくまで想像してください。ライブならではの贅沢な空間がそこにあります!

しかも、題材は四谷怪談のお岩さん。安心してください。呪われたくないので、怖いお話にはしておりません。僕も怖がりなので。豪華なキャスト陣と一緒に、泣けるホラーを目指します!

■「極楽牢屋敷」あらすじ

時は元禄ー。

伊右衛門は江戸の町で賊に襲われていた四谷左門という男を助け、その縁で娘のお岩と出会う。

お岩の美貌と甲斐甲斐しさに、伊右衛門は瞬く間に恋に堕ちた。

だが、お岩は貧しい家を救うため、妹のお袖と共に、遊女として売られる宿命にあった。

伊右衛門は二人を買い戻そうとするが、全財産をはたいてもそれは一人分にしかならなかった。

お袖を助けてほしいと懇願するお岩の目の前で、究極の選択を突きつけられた伊右衛門

その答えが伊右衛門とお岩の運命の歯車を激しく動かし始めるのだった。

時は変わって現代ー。

ベストセラー作家の音坂コウは警察に拘束され、取調べを受けていた。

その日の朝、コウの恋人である深見まどかの死体が発見されたのだ。

殺人を疑う荒木刑事に対し、徹底して容疑を否認するコウ。

不適な笑みを浮かべた荒木刑事は、コウの部屋から発見された原稿を取り出し、突きつける。

「かの有名な四谷怪談のお岩さんがヒロインのホラーだとは…。おもしろい!」

そして、作者であるコウを前に、未完の新作「極楽牢屋敷」を読み始める。

朗讀劇「極楽牢屋敷」(木下半太版四谷怪談)