マルコメ7月11日、「マルコメグループ2023秋冬商品提案会」を都内のホテルで開催した。

みそや塩糀、「大豆のお肉」の新商品もお披露目され、会場は新型コロナからの規制解除も後押しし、多くの人で賑わった。

マルコメ・青木時男社長
マルコメ・青木時男社長

マルコメの青木時男社長は、「新型コロナで外へ出られなかった人が期待感をもって、多く来場していただいた。新製品の『塩糀パウダー』は注目してほしい。液体だと垂れてしまうが、パウダーだとまぶすと均一に浸透する。ハンドリングがいい。このパウダーはいろいろな所に採用されると期待している。2023年は長野県で発酵をテーマに業界団体を集めたコンソーシアムを立ち上げて、面白いことを考えている。期待してほしい」と、和食を形成する素材を集めた共同体でグローバルなPRを展開することをほのめかした。

みその新商品では、2012年の発売から売上が10年以上伸び続けている無添加みそ「糀美人」に新たなラインアップとして、「熟甘」と「なめらか」を9月上旬から全国発売する。

「熟甘」は最もバランスよく無添加の甘みを引き出せるか、試行錯誤を繰り返して開発。豊かな香りとコク深さが味わえるとしている。「なめらか」は現行の「糀美人」を二度こしすることで、口当たりの良いなめらかさと糀の甘みやうま味をよりダイレクトに感じられるように作られている。和食店で食べられるような上品な味わいにこだわったとしている。

「塩糀パウダー」は、添加物を加えずに粉末化したヘルシーな万能調味料だ。食材にまぶして5分で下ごしらえが完了する。とんかつ用豚ロースを使用した試験では、従来品と比べて、半分の付け時間でうま味が向上、やわらかい仕上がりで肉のくさみを抑える結果を得たとしている。

マルコメ「塩糀パウダー」
マルコメ「塩糀パウダー

開発者は若い女性社員で、ベテランがバックアップして開発したという。「他社の商品とは違い、酵素が残っている塩糀パウダーなので、タイムパフォーマンスもかなり高い」と自信を持って対応してくれた。

マルコメ、糀美人の新商品「熟甘」「なめらか」9月上旬発売/2023年秋冬商品提案会

〈売れ行き好調の顆粒みそから5つの多食用を発売、大豆のお肉は菰田欣也氏が監修〉

即席みそ汁では、前期比52.9%増を記録したフリーズドライ顆粒みそ汁の多食シリーズとして「料亭の味 あおさ」「料亭の味 しじみ」「料亭の味 揚げなす」、「料亭の味 野菜」「料亭の味 たまねぎとん汁」を9月上旬に投入する。

顆粒みそは吸湿しづらくダマにならず、1パックにみそと具材が入っているため、手が汚れず、トレーレスでゴミが少ない点も評価されている。マルコメでは、「食数のバリエーションを増やすことで、消費者がより手に取りやすいラインアップを目指した」としている。

大豆のお肉シリーズからは、「4000Chinese Restaurantオーナーで人気テレビ番組などでも活躍中の菰田欣也(こもだきんや)氏が、「大豆のお肉」で初めての監修商品となる「ダイズラボ菰田欣也監修 四川式回鍋肉」と、同じく監修品の「四川式麻婆茄子」「ニラもやし炒め」「四川式麻婆豆腐」の4商品を9月上旬から発売する。

マルコメ「ダイズラボ菰田欣也監修 四川式麻婆豆腐」
マルコメダイズラボ菰田欣也監修 四川式麻婆豆腐

回鍋肉」は、まろやかでコク深い味わいを持つピーシェン豆板醤を使用。辛いだけではなく、うま辛い味わいに仕上げた。「麻婆茄子」も四川式にこだわった。酸味、うま味、甘みの複雑なバランスで、麻婆茄子のイメージが覆る本場の味が楽しめるという。「麻婆豆腐」は、3種類の豆板醤とホワジャオ粉末をブレンドしたコク深い調味たれと別添のホワジャオオイルで、爽やかな香りとしびれる辛さのハーモニーが味わるとしている。

〈大豆油糧日報2023年7月13日付〉

マルコメ無添加みそ「糀美人」熟甘