ノルウェー出身のエスキル・フォクト監督による映画『イノセンツ』より、4人の少年少女が“危険な遊び”をエスカレートさせていく60秒予告が解禁された。
【動画】『わたしは最悪。』でアカデミー賞脚本賞にノミネートされたエスキル・フォクト監督作 映画『イノセンツ』60秒予告
本作は、世界の映画祭を席巻した北欧発のサイキック・スリラー。2021年第74回カンヌ国際映画祭ある視点部門正式出品、2022年ノルウェーのアカデミー賞と称されるアマンダ賞で監督・撮影・音響・編集の4部門受賞。世界の映画祭で16映画賞を受賞し、アメリカの批評家サイトRottenTomatoesで満足度96％を獲得した。
ノルウェー郊外の住宅団地。夏休みに友達になった4人の子どもたちは、親たちの目の届かないところで隠れた力に目覚める。近所の庭や遊び場で、新しい力を試す中で、無邪気な遊びが影を落とし、奇妙なことが起こりはじめるのだった…。
監督を務めたのは、『わたしは最悪。』でアカデミー賞脚本賞にノミネートされたエスキル・フォクト。ヨアキム・トリアー監督の右腕として、『母の残像』『テルマ』『わたしは最悪。』の共同脚本をトリアー監督と共に手がけてきた。本作はフォクト監督の長編2作目となり、監督作品としては日本劇場初公開となる。
団地を舞台に子どもがサイキック・バトルを繰り広げる物語と言えば、大友克洋のコミック『童夢』を想起する人も多いはずだが、まさにフォクト監督は『童夢』からインスピレーションを受けて本作を創り上げた。
予告は、団地に引っ越してきた9歳の少女イーダに、同じ団地の別棟に住むベンが「引っ越してきたの？」と声を掛けるシーンから始まる。そしてイーダ、姉のアナ、ベン、アイシャの4人が公園で無邪気に遊んでいる姿、アナの隣で不気味に回り続ける皿や、彼らがサイキック・パワーのテストを繰り返す様子が映し出される。
映像の後半、暗がりで何者かが暴行を受ける衝撃的なシーンに続き、病院に運ばれたイーダが母親に「意地悪な子がいたらどうする？」と恐怖に打ち震えながら吐露。“無垢なる恐怖”がエスカレートする狂気的なシーンが畳み掛けられ、イーダが「ただ遊んでいただけ」とつぶやくシーンで終わる。
併せて主人公の少年少女のキャラクターポスターが解禁。それぞれの顔を全面に配した圧倒的なビジュアルに仕上がっている。目を見開いた少年少女の瞳に映るのは、敵か味方か？ 4人の感情の揺らぎを繊細にすくい取った表情が、見る者を惹きつける圧倒的な力を持っている。
さらに、このキャラクターポスターの迫力を存分に生かしたグラフィック・デザイナー石井勇一によるチラシ裏面のビジュアルも到着。インパクト大のデザインとなっている。
映画『イノセンツ』は、7月28日より全国公開。
コメント