自宅の前に3台のパトカーが停車し警察官に呼び鈴を鳴らされたら、身に覚えがなくても「何かあったのか」と不安になるものだろう。先日、イギリス在住のある男性の自宅に警察官が出動した。通報によれば「女性の叫び声が聞こえる」とのことだった。しかしその原因が明らかになると、警察官と一緒に笑うことになったという。予想外の声の持ち主について、イギリス公共放送BBC』などが詳細を伝えている。

今月4日の午後、英エセックス州キャンベイ島に住むスティーヴウッドさん(Steve Wood、54)の自宅に、3台のパトカーとともに警察官がやってきた。元警察官スティーヴさんだったが、彼らが自宅を訪れた理由について心当たりがなく、「何をしてしまったんだろうと思いました」と当時の心境を振り返った。

不安に思いながらも玄関ドアを開けると、警察官たちが笑っていた。彼らによると、スティーヴさんの家から「女性の叫び声が聞こえる」と通報があったそうで、通報者は女性が襲われているのではないかと心配したようだった。

しかしスティーヴさんの家に到着した警察官らは、家の中から聞こえてくるその声を聞いて大笑いすることになった。スティーヴさんはオウムなどの鳥22羽を飼育しており、その鳴き声が女性の叫び声と勘違いされていたのだ。原因は分かったものの、念のために呼び鈴を鳴らしてスティーヴさんを呼び出した次第だった。

当時の様子を撮影した動画には、スティーヴさんが室内から玄関へ向かう様子が捉えられており、複数の鳥の鳴き声が聞こえてくる。ドアを開けると2人の警察官が立っており、カメラに向かって笑い、窓から鳥たちの様子を確認していた。道路には3台のパトカーが並んでおり、1台のパトカーが走り去る際には、警察官が運転席から手を振る様子が映っていた。スティーヴさんは「近所の人が『女性が助けを求めて叫ぶ声が聞こえる』と心配して通報したみたいだ」と大笑いしていた。

なお飼育している22羽のうち、女性の叫び声のような鳴き声を出した“犯人”は、キエリボウシインコの“フレディ(Freddie、3)”だった。21年間鳥を飼っており、現在もフレディのほかにコンゴウインコワカケホンセイインコセキセイインコなどと暮らすスティーヴさんだが、このような通報をされてしまったのは今回が初めてのことだった。「あの時、鳥たちを違う部屋へ移動させていたので、いつもより騒がしかったのです」とスティーヴさんは説明している。

スティーヴさんは「警察も通報者も、正しいことをしたまでです。不愉快な気持ちはありませんよ」と笑ってコメントを残した。

ちなみに今年5月には、「ヘルプ!」の叫び声に駆けつけた米オクラホマ州の警察官が、まさかの声の主に爆笑したケースが大勢の笑いを誘っていた。

画像は『BBC 2023年7月7日付「Essex police search for screaming woman finds pet parrot」(STEVE WOOD)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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