トッテナム・ホットスパーやエヴァートン、ベシクタシュでプレーしてきた元イングランド代表MFデル・アリが、薬物中毒やうつ病を抱えていることを告白した。
若くしてイングランド代表の中心的な司令塔となった天才アタッカーであるが、ここ数年はなかなかピッチで結果を残せておらず、批判を受ける対象となっていた。
昨季はベシクタシュの練習を無断で欠席したとしてローン契約が打ち切りとなり、シーズン途中でエヴァートンへと送り返されるというトラブルもあった。
そして、彼についてこの数年間つきまとっていたのが、『Amazon Prime』で2020年に配信されたドキュメンタリー「オール・オア・ナッシング ~トッテナム・ホットスパーの再興」での一コマ。当時トッテナム・ホットスパーを率いていたジョゼ・モウリーニョ監督がデル・アリに対して奮起を促すように説いていた場面だ。
"𝐎𝐧𝐞 𝐝𝐚𝐲, 𝐈 𝐭𝐡𝐢𝐧𝐤 𝐲𝐨𝐮 𝐰𝐢𝐥𝐥 𝐫𝐞𝐠𝐫𝐞𝐭 𝐢𝐟 𝐲𝐨𝐮 𝐝𝐨𝐧'𝐭 𝐫𝐞𝐚𝐜𝐡 𝐰𝐡𝐚𝐭 𝐲𝐨𝐮 𝐜𝐚𝐧 𝐫𝐞𝐚𝐜𝐡"
Dele Alli's future is the topic of much discussion...
A throwback to his fascinating chat with Jose Mourinho in 𝐀𝐥𝐥 𝐨𝐫 𝐍𝐨𝐭𝐡𝐢𝐧𝐠: 𝐒𝐩𝐮𝐫𝐬 pic.twitter.com/H3dCY8KhjZ
— Amazon Prime Video Sport (@primevideosport) January 26, 2022
モウリーニョはデル・アリに対して「ポテンシャルは素晴らしいが波が大きすぎる。ときに『パーティボーイ』だ」ともっと真剣に取り組むように要求していた。
ギャリー・ネヴィルがこのときのことについて聞くと、デル・アリは以下のように話していた。
デル・アリ
「モウリーニョから怠け者と言われたことについて聞いてくれて嬉しいよ。
人々はあの『怠け者』のコメントを話題にするのが大好きだね。あのインタビューはAmazonのカメラの前で行われたものだ。
あの日は週の最初、リカバリートレーニングのあとだった。そして、モウリーニョはその週の終わりに謝罪してきたよ。怠け者と言ってしまって悪かったと。
なぜなら、その週にモウリーニョは僕が実際にトレーニングしたりプレーしたりするのを見たわけだからね。怠け者と呼んだことを謝罪したんだ。
しかしそれはドキュメンタリーには含まれていない。謝罪は僕と彼だけの間で行われたものなので、誰もそれについて話さない。
そして、僕は自分自身のことを知っているので、当時はそれについて何も感じていなかった。自分は怠け者ではないのだから。
ソーシャルメディアはしばしば現実でないものを描写する。あなた方が見ているものは実際とかけ離れている。そして、人々はそれを他の決断に利用しようとする。
間違いなく、僕をプレーさせなかった他の監督もそれに固執したんだろうね。怠け者であるというのは、簡単に使いやすい理由だった。しかし、問題はおそらくその他にあったんだ」
ポチェッティーノ監督以外とはあまり関係がうまく行かず、モウリーニョ時代にももはやサッカーをやめようと考えていたというデル・アリ。
【関連記事】ポチェッティーノ監督だけが本物で最高だった。デル・アリが明かす「彼が去って、24歳で引退しようかと思った」
ただこの怠け者扱いされたことについてはただのドキュメンタリーでの映像であり、実際に自分が怠け者であったわけではないという。
コメント