歌手の米津玄師が14日、自身のインスタグラムを更新し、同日公開した宮崎駿監督最新作『君たちはどう生きるか』の主題歌「地球儀」を担当していることを公表した。

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 オファーについて、「お話を頂いたのはもう4年ほど前のことです。一番最初は驚愕すると同時に『何故自分なのか』と困惑しました。曰く、宮﨑さんがFoorinのパプリカをラジオで耳にしたのをきっかけにわたしに白羽の矢が立ったようです」と説明している。

 創作については「5冊分にもなる重たい絵コンテを頂き、宮﨑さんから説明を受け、恐る恐る作曲に取り掛かりました」とつづり、この4年間の間に何度も宮崎監督、鈴木敏夫氏と打ち合わせをしたとも明かしている。

 ジブリ映画について「小さな子供の頃から宮﨑さんの映画を見て育ちました」と明かした米津。「地球儀」については、「わたしが今まで宮﨑さんから受けとったものをお返しする為の曲でもあります」と明かし、宮崎監督に対して、「今まで映画を作り続けてくれてありがとうございました。そしてこれからもずっと作り続けてください」と思いをつづり、締めくくっている。

米津玄師コメント全文】

君たちはどう生きるか」の主題歌として「地球儀」という曲を作らせてもらいました。

お話を頂いたのはもう4年ほど前のことです。一番最初は驚愕すると同時に「何故自分なのか」と困惑しました。曰く、宮﨑さんがFoorinのパプリカをラジオで耳にしたのをきっかけにわたしに白羽の矢が立ったようです。5冊分にもなる重たい絵コンテを頂き、宮﨑さんから説明を受け、恐る恐る作曲に取り掛かりました。今や遥か遠い昔の出来事のように感じています。

この4年間のあいだ、幾度か小金井のスタジオへと足を運び、宮﨑さんや鈴木さんとお話をさせて頂いたのですが、その殆どが不思議なくらい気持ちよく晴れた日でした。近所にいる園児の声を聞きながら、黒々と落ちた木陰の中を歩いたのをおぼえています。常日ごろ狭い部屋で独り過去の記憶を辿りながら作曲をしている身からすると、それは豊かと呼ぶ他ない体験でした。

さな子供の頃から宮﨑さんの映画を見て育ちました。いつしかわたしは大人になり、音楽を作る人間になりました。その音楽を沢山の人に受け取ってもらえるようにもなりました。まだ至らぬ部分も数え切れないほどありますが、至らなさも含めて確かにここまで生きてきたのだと思えます。

地球儀」は「君たちはどう生きるか」の為の曲であり、わたしが今まで宮﨑さんから受けとったものをお返しする為の曲でもあります。今まで映画を作り続けてくれてありがとうございました。そしてこれからもずっと作り続けてください。

引用:「米津玄師」インスタグラム(@hachi_08)

『君たちはどう生きるか』主題歌を担当した米津玄師 ※「米津玄師」インスタグラム