技術者・研究者のキャリア支援に特化した事業を15年以上にわたって続けている株式会社アカリク(本社:東京都渋谷区、代表取締役:山田諒、以下 アカリク)は、2023年4月13日にローンチした「アカリク診断」の利用者が5,000人を突破したことをお知らせいたします。

アカリク診断は、研究に取り組む大学院生のための自己分析ツールです。

直感で60問の質問にご回答いただくだけで、環境適合力、計画遂行力、探究分析力などの能力を分析。「アカデミックキャリア」「ビジネスキャリア」「ライフキャリア」のカテゴリに分け、それぞれの能力を数値化いたします。

診断結果イメージ

この度、ローンチから約3か月でアカリク診断の利用者数が5,000人を突破し、多くの皆様の自己分析をサポートできていることをうれしく思います。利用者の方々からは、自分と同じ属性の人と回答の比較ができるため、自己理解の深まりや自身の強みの発見に役立ったとの声をいただいております。

今後もより使いやすいサービスになることを目指し、より充実した機能を追加し、大学院生の皆様のキャリア形成をサポートしてまいります。

アカリク診断:https://acaric.jp/cc/WvAOwSH4y5HYBu4sOALaPRc3rCfGZF

  • 利用者の属性と回答の傾向

【大学別利用者属性】

利用者数の多い大学は以下の通りです。旧帝大をはじめとした全国各地の大学院生の方から多くご利用いただいております。

【就学状況別利用者属性】

アカリク診断の利用者は63.8%が修士課程在籍中、20.8%が博士課程在籍中となっており、利用者の8割以上が大学院生の方となります。

また、就学状況によって回答の傾向には差が見られます。

【就学状況別得点平均】

博士課程の学生は能力のカテゴリのうち「アカデミックキャリア」の得点が高い傾向にあり、修士課程の学生は「ライフキャリア」の得点が高い傾向にあります。アカデミックキャリアの得点は学部生よりも博士学生の方が約1.18倍高く、進学とともにアカデミックキャリアのカテゴリに含まれる能力が身についていくことが伺えます。

アカデミックキャリアの得点は「探求分析力」「計画遂行力」の能力で構成されており、利用者全体の平均得点は「探求分析力」が最も高い傾向にあります。利用者のほとんどが大学院生であり研究に従事しているという特性から、知識や情報を取り入れ課題を解決する力である探求分析力が身についていると考えられます。

特に「計画遂行力」は博士学生・ポスドクの得点が学部生・修士学生の得点よりも高い傾向にあります。博士学生・ポスドクの強みとして、目標達成のために計画を立てて確実に行動する力である計画遂行力が挙げられると考えられます。
さらに、ポスドクは「ライフキャリア」のうちの「人生構築力」が高い傾向にあります。ポスドクは博士学生と比べ、自身のキャリアや人生設計について検討する機会が増え、研究以外の面での能力も身につけられていると考えられます。

  • 監修|法政大学キャリアデザイン学部教授 田中研之輔 氏からのコメント

アカリク診断は、大学院生のキャリアコンディションを可視化させるために開発を行いました。60設問に回答していくことで、アカデミックキャリア、ビジネスキャリア、ライフキャリアの状態を把握することができます。

この度、アカリク診断の受講者が5,000人を突破した段階で、いくつかの示唆を得ることができます。

まず、学部生から大学院生と研究生活を継続していく中で、キャリアスコアがそれぞれに上昇していくことがみられることです。研究生活の長期化によるキャリア形成の心理的不安に対して、特に、アカデミックキャリアを強みにしていく傾向がみられます。

ただ、この点で同じく指摘できるのは、ビジネスキャリアが横ばい傾向にあることです。研究活動がいかなるビジネスシーンに連続し、いかなる社会的インパクトを創出していくことができるのか、この点には課題があるようです。明確な打開策として、院生期間に「これからのキャリア形成」に関するワークショップやキャリア面談などをより重点化していくことです。

 また、今後は、専攻研究領域間の比較や、研究生活の長期化でのキャリア変化を経年分析を通じて明らかにしていくことも、アカリク診断では可能です。これまで不透明で印象論で語られてきた大学院生のキャリア形成に寄り添い、より実践的なキャリア開発支援の構築をしていければと思います。今後の継続調査にも期待してください。

<プロフィール>

田中 研之輔

法政大学キャリアデザイン学部 教授

一般社団法人プロティアンキャリア協会 代表理事

株式会社キャリアナレッジ 代表取締役社長

UC. Berkeley元客員研究員 University of Melbourne元客員研究員 日本学術振興会特別研究員SPD 東京大学 /博士:社会学。一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了。専門はキャリア論、組織論。社外取締役・社外顧問を35社歴任。個人投資家。著書32冊。『辞める研修 辞めない研修』『先生は教えてくれない就活のトリセツ』『ルポ不法移民』『丼家の経営』『都市に刻む軌跡』『走らないトヨタ』、訳書に『ボディ&ソウル』『ストリートのコード』など。ソフトバンクアカデミア外部一期生。専門社会調査士。『プロティアン』、『ビジトレ』、『プロティアン教育』『新しいキャリアの見つけ方』、新刊『今すぐ転職を考えてない人のためのキャリア戦略』、最新刊『Career Workout』 、『人的資本の活かしかた』日経ビジネス 日経STYLE他メディア多数連載 プログラム開発・新規事業開発を得意とする。

アカリクは「知恵の流通の最適化」というコーポレートミッションのもと、大学院生や研究者の方々のキャリア支援を行っています。高度研究機関である大学院・その他研究機関において日々産み出される「知恵」を広く社会・産業界につなぐことで価値を創出し、「知恵の流通」の最適化に貢献していくことを目指しています。研究に関わる事業を多方面で展開することで、日本の研究レベルが上がり、大学院生のキャリア選択肢が増え、さらには研究者を目指す人が増えることで優秀な研究者が増え、世の中の企業活動が活発化し、ユニークなサービスがたくさん産み出されていく…そんな世界のプラットフォームになることを目指しています。

会社名:株式会社アカリク(https://acaric.co.jp/

創業 :2006年11月

代表者:代表取締役 山田諒

所在地:東京都渋谷区渋谷2-1-5 青山第一田中ビル2階

資本金:1億1500万円

事業 :大学院生・ポスドク向け就活情報サイト「アカリク」の運営、研究分野・業種・職種別イベントの企画開催、大学等でのキャリアセミナーの実施、新卒大学院生・若手研究者・大学院出身者の人材紹介、オンラインLaTeXエディター「Cloud LaTeX」の運営など。

配信元企業:株式会社アカリ

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