チェルシーダービー・カウンティでイングランド代表MFメイソン・マウント(24)を指導したフランク・ランパード氏が教え子の素晴らしさついて語った。イギリス『マンチェスター・イブニング・ニュース』が伝えている。

2018-19シーズンにダービー指揮官としてのキャリアを歩み始め、その際にチェルシーからレンタル移籍していたマウントを重用したランパード氏。翌シーズンに古巣チェルシー指揮官に就任すると、チェルシーレンタルバックしたマウントをレギュラー起用し、チームの主軸へと定着させた。

2021年1月にチェルシー指揮官を解任されたランパード氏だが、昨シーズン末には暫定監督としてチェルシーに戻り、そこでマウントとも再会。しかし、契約が残り1年だったマウントチェルシーは最後まで契約延長に至らず。マウントは移籍金5500万ポンド(約99億4000万円)+アドオン500万ポンド(約9億円)でユナイテッドへと移籍した。

この度、ポッドキャスト『Diary of a CEO』に出演したランパード氏は、さまざまな話題に触れる中でマウントについても言及。教え子のユナイテッド移籍を肯定している。

「メイソン・マウントは彼ら(ユナイテッド)にとってファンタスティックな選手になるだろう。私が思うに、彼は素晴らしい契約をかわしたと思う。複雑な問題ではあった。結局のところ、彼と(チェルシー)の契約はあと1年残っていた」

また、ランパード氏はマウントの選手としての振る舞いも称賛。高い能力を有しているだけでなく、着実にタスクを遂行する選手だと述べた。

「メイソンについて私が言いたいのは、人々が現代の選手やサッカーがどのように変わったのかについて話す中、彼は(昔ながらの)姿勢や献身性、クオリティに回帰するということだ。メイソンと一緒に仕事をする素晴らしさはそこにあった」

「彼は何を頼んでも『イエス』という感じだったし、それをやってのけた。どれだけ偉大な選手も、そのような知性と意欲を持っていなければならない。『俺に何を求めているんだ? ああ、わかった、やってやる、繰り返してやる』といった感じで。そして、そのためにはクオリティも必要だ」

ランパード氏は、マウントが自らの能力を発揮するだけでなく、周囲にも影響を及ぼすことができる選手だとコメント。ユナイテッドにもフィットするはずだと断言した。

「彼がマンチェスター・ユナイテッドに何をもたらすのかという点において、メイソンはただ自らの才能を発揮するだけでなく、周囲のレベルも引き上げることになるだろう。すでに(マーカス・)ラッシュフォードや(ブルーノ・)フェルナンデス、カゼミロによってそのレベルは上がっているけどね」

「でも、彼は間違いなくフィットする。チームのために全てを捧げ、才能を発揮できる選手たちでグループやチームのメンタリティを築き上げたいと考えているのなら、彼はフィットする」

12日に行われたリーズとのプレシーズンマッチでユナイテッドデビューを飾ったマウント。ランパード氏が期待するような活躍をここから見せていくことができるのだろうか。