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セブンの試作EV 市販化の予定は?

ケータハムは、セブンのEVバージョンのプロトタイプを製作し、7月13日に開幕した英グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード2023で出展した。

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このプロトタイプでは、最高出力240psのセブン485に匹敵する性能と、サーキットで20分間フルパワーで走行できるほどのバッテリーパワー、最大150kWの充電器で15分で満充電できることを目標としている。

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グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード2023で公開されたケータハム・セブンのEVプロトタイプ    AUTOCAR

ケータハムのボブ・レイシュリーCEOはAUTOCARに対し、このプロトタイプは「実験的な試み」であるとし、「パートナーとの協力を頼りにしている」と述べた。

プロトタイプの製作には、英国ツーリングカー選手権(BTCC)のエンジンサプライヤーであるスウィンドン・パワートレイン社が関わっている。

レイシュリー氏はプロトタイプについて、「明日にでも売るようなものではない」とし、「ビジネスとして成立する適切な時期に販売するつもりです」と述べている。すでに顧客からの問い合わせもあるが、現時点では「行列ができるほどではない」という。

プロトタイプは最新世代のセブンのシャシーを使用し、50kWh(実質容量38kWh)のバッテリーを搭載する。最高出力326psの電気モーターとリミテッドスリップ・ディファレンシャルは、通常トランクがある場所に収納されている。

また、おなじみのドディオン・リアアクスルが採用されており、これはセブンCSRが採用している完全独立型のウィッシュボーン式よりもコンパクトだという。

最大の開発目標は150kWという充電速度に対応することで、スウィンドン・パワートレイン社によれば、バッテリーパックを冷却する誘電流体を備えているため、実現は可能とのことだ。

プロトタイプの車重は701kgと、ガソリンエンジンのセブン485の626kgから若干増加。人間1人分とほぼ同じ重さが増えたとレイシュリー氏は言う。この重量増がどのような変化をもたらすかについては、セブン485を用いて検証したそうだ。

「(セブン485で合計700kgになるよう)バラストを積んで、スネッタートンで一日中走らせました。700kgのセブンが価値観に忠実かどうか、懐疑的な意見が非常に多かったと思います。否定的な人たちも改心したとは言えませんが、非常にポジティブなコメントをもらいました」

「未来のケータハム・セブンは、約束を守るものでなければならないと考えています。わたし達はシンプルに、すでに存在するものの性能に合わせようとしています」

レイシュリー氏は、市販化を前提とするプロジェクトではないとしながらも、「ビジネスケースがある限り、何でもやる」と語った。


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