FC東京は14日、12日に行われた第103回天皇杯3回戦東京ヴェルディ戦で起こった事象について経過を報告。違反者から申告があったことを報告した。

天皇杯3回戦では、東京ヴェルディ味の素スタジアムで対戦。12年ぶりの“東京ダービー”となり、大きな盛り上がりを見せた中、試合前と試合中にサポーターによる問題行動が発生していた。

1つは試合前。味の素スタジアムの最寄駅である飛田給駅の私有地に設置されている企業広告看板への器物損壊問題だ。

東京ヴェルディのスポンサーでもあるゼビオグループの看板だったが、張り紙がなされたほか、生卵が投げつけられる事態に。SNS上でその様子が出回り、大きな騒ぎとなり、FC東京も「注意喚起」を行っていた。

また、試合前のスタンドでは発煙筒や花火が使用されたことも発覚。FC東京側ゴール裏自由席スタンド内で、火薬類等危険物の持ち込みおよび使用があったことを確認したが、実行者を特定できていないと報告。引き続き調査をするとしていた。

そんな中、FC東京は「ゴール裏での火薬類等危険物の持ち込みおよび使用」の違反者の複数名から申告があったことを報告。事情聴取を行い、厳正な対応を検討していくとのこと。また。申告者以外に同行為に関わった人物の有無も引き続き確認するとした。加えて、看板への器物損壊についても、警察の捜査に協力していくとした。

「当該対象者に対して、近日中にクラブでの事情聴取を実施いたします。なお、対象者については事実確認が完了するまではFC東京が関連する試合への入場をお断りいたします。事実確認後におきましては、厳正なる対応を実施したうえで、あらためてご報告いたします」

「また、飛田給駅前看板の器物損壊につきましては警察の捜査が進められており、クラブも捜査に協力をいたします。本件につきましても進展がありましたらご報告いたします」

「あらためまして、FC東京では、スタジアムのご来場者に安全で快適な試合観戦体験を提供するために、試合運営管理規定に基づいた観戦ルールの周知および遵守徹底に、より一層努めてまいります。みなさまのご理解とご協力をよろしくお願いいたします」