「メディアの煽りや、何も知らないくせに、あたかもなコメントをコメンテーターとして発するあの人やあの人やあの方。誹謗中傷くらいまくった私は本当に気持ちがわかりすぎる」

 ryuchellの自殺報道を受けてThreadsにこう投稿したのは、木下優樹菜だった。ryuchellがSNSなどでの誹謗中傷に悩んでいたとされることについて、ホンネを明かしたのだ。続けて、こうも綴った。

「535万人いた優樹菜のインスタ、引退するまで活動休止中全部誹謗中傷見てたよ。すごいんだから 地獄。何回もふと、消えた方が良いかなとか思ったけど、朝、目が覚めないママを見たときの娘たちの気持ち考えちゃって、無理だったし。 てゆうか、くそみたいなヤツらの為に そんな選択しないで。ておもうよ」

 訴訟沙汰にまでなる恫喝・脅迫トラブルを起こして芸能界から去った木下と、ryuchellを同列に捉えることはできないが、誹謗中傷が死の一因となったのかどうかもわからない。が、こうした「誹謗中傷⇒自殺」の論調は芸能界から続々と上がっている。

 中川翔子は「人の事を誹謗中傷した人には絶対罰が当たると思う。放った言葉は自分に返ってくるよ」とTwitterに投稿。ものまねメイクのざわちんも「全く家族に関係のない赤の他人(アンチ)によって1人の子供の父親が亡くなった。失った。あなたたち責任取れるの? 責任取れる思いでひとつひとつ発言してる? 人に投げかける言葉に重みを感じなさい。無責任が」。もはや断定的だ。

 ジェンダー差別の観点からは、浜崎あゆみがInstagramに次のように投稿している。

「あなたもただの人間で あの子もただの人間じゃないのかな。みんな同じただの人間じゃん なんでそんなにラベル分けしたがるの? もうさ、ほんっとにやめようよ」

 芸能記者が語る。

ryuchellがpecoと離婚した理由に関して様々な誹謗中傷を受け、それに苦しんでいたことは事実でしょう。また、LGBTの面で悩みを抱えていたことも事実でしょう。ただ、なぜ死を選んだかの理由はハッキリしていない中で、影響力のある芸能人たちが憶測で死の理由を『誹謗中傷』や『ジェンダー』と決め付けて発信することは、大きな誤解を招くリスクを伴います。ryuchellの死に便乗して、ここぞとばかりに自論を声高に展開している、と思う人もいるでしょう。冷静に判断できるネットユーザーばかりとは限りませんから」

 そんな中で歌手・大黒摩季は、ひとり歩きする様々な「意見」に対し、自身のInstagramに冷静かつ客観的なコメントを残している。

「まるで事実みたいになっちゃうから、そういうことを書かずに静かに受け止めませんか?」

 静かにryuchellの死を悼むべきかもしれない。

(石見剣)

アサ芸プラス