フー・ファイターズFOO FIGHTERS)、リゾ(LIZZO)、ザ・ストロークスTHE STROKES)のヘッドライナー3組をはじめ、豪華アーティスト200組以上が国内外から集結する日本最大級の野外音楽フェスティバル『FUJI ROCK FESTIVAL'23』(以下、フジロック)。今夏、唯一無二の音楽体験ができる巨大な非日常空間が新潟県湯沢町苗場スキー場に出現するのは、7月28・29・30日の3日間。前夜祭を入れると、最大4日間楽しむことができる。その間、キャンプで全日制覇する人もいれば『フジロック』以外の目的と合わせて楽しんだりと参加スタイルは様々。そこで今回は、初めて『フジロック』に参加する人や参加を迷っている人にオススメな、日帰りでの参加スタイルにフォーカス
主催者に訊いた1日券で最大楽しむ方法や、22歳以下の人向けのお得情報、さらにアフターフジロックのススメなど、“フジロック・デイトリップ”を存分に楽しむための情報を集約してご紹介しよう。


■“フジロック・デイトリップ”の楽しみ方

まずは、フジロック・デイトリップに必要な3つのアイテム「入場チケット」「交通手段」「フジロック公式アプリ」を手に入れよう!

「入場チケット」は、「1日券」または「1日券[Under22]」をチョイス
入場チケットは「3日通し券」「1日券」「1日券[Under22]」の3種類。今回はデイトリップなので参加したい日の「1日券」(23,000円)を選択。あなたが22歳以下なら一般価格よりも5,000円お得な「1日券[Under22]」(18,000円)を購入できる。また、中学生以下の子どもが参加する場合、『フジロック』では保護者の同伴に限り入場無料となるのでチケットは不要。その浮いたお金でグッズや食事を楽しもう! また、今年から新設されたサービスパス「FUJI ROCK PLUS」を使ってより快適に過ごすこともできる。すでに売り切れたパスもあるので詳細はオフィシャルサイトで確認してほしい。

「交通手段」初めてなら、オフィシャルツアーを使うと便利!
フジロック』会場までの交通手段は、オフィシャルツアーバス、車、バイク、自転車新幹線の利用が一般的。車やバイクを持たない人にオススメなのは、『フジロック』の会場直行オフィシャルツアーバスだ。全国19都市発着なのであなたのお住まいの地域やその近郊からも利用できるし、新幹線利用よりもお得。その上、ツアーバス利用者専用のリストバンド交換所や宅急便受付もあり、深夜会場発の便も用意されているから日帰り(宿泊ナシ)でも『フジロック』を満喫できるのだ!

オートバイ、車を利用する場合は「駐車券」が必要になる。オートバイは入場ゲートから最も近い場内第1駐車場に駐輪可能で、当日入庫時に2,000円を現金で支払う。車は「3日通し(S駐車券)」「3日通し(A駐車券)」「1日駐車券」の3種類があり、今回はデイトリップなので「1日駐車券」(5,000円)を選択。ここで重要なのが、駐車券のみの販売はされていないので、入場チケットと一緒に買う必要があるということ。また、1台/2名以上での受付となるので、ひとり参加を考えている人は仲間を探したり手段を変えるなどの工夫をしてみてほしい。なお「1日駐車券」は場外駐車場の利用となるが、会場〜場外駐車場間は無料シャトルバスで移動できる。ただし、乗車まで並ぶこともあるので時間にゆとりをもった計画をしておくと安心だ。

新幹線を利用する場合は、越後湯沢駅から会場までの有料シャトルバスを使って会場入りできる。しかし終演後は、越後湯沢駅発の最終電車には間に合わないので要注意!
 

便利な機能満載の「フジロック公式アプリ」をダウンロード!
無料でダウンロードできる「フジロック公式アプリ」を入手しよう。7月7日に『フジロック'23』の全ラインナップとタイムテーブルが発表されたので、MY TIME TABLE機能を使って自分だけのTIME TABLEを作ってみよう。また、観たいアーティストをMY ARTISTに登録すると演奏開始前にプッシュ通知を受け取れるほか、混雑状況や場内規制箇所などの最新情報も入手可能、AREA MAPでは施設情報を受け取れるなどの便利な機能が満載されている。現地までの山道では電波が不安定なこともあるので、アプリは今のうちにダウンロードするのがベター。当日の動きをシミュレーションしながら、プラン立てをじっくり楽しむことを強くオススメする!
 

上記の3つを手に入れたら、次は持ち物の準備だ。山の天候は変わりやすく寒暖差も激しいので、全天候に合わせたアイテムが使いやすいが、初めてだと何を準備したらいいか分からないことも多いはず。そんな時は、オフィシャルサイトを活用しよう。『フジロック』のオフィシャルサイトには、初めて参加する人に向けた「How to Get to FUJI ROCK?」や、持ち物リストや必須アイテムをまとめた「Getting Ready for FUJI ROCK? 〜フジロック準備編〜」が掲載されているほか、これまでに多かった問い合わせをまとめた「FAQ」にはあなたの知りたいことが記されている可能性も高い。また、『フジロック』の歴史に触れられる「ヒストリー of FRF」から過去を紐解くこともできるので沼と化すことも。必要な情報が大量に詰まったオフィシャルサイトを上手に使って準備を楽しもう!

「Getting Ready for FUJI ROCK? 〜フジロック準備編〜」 画像は公式サイトより

「Getting Ready for FUJI ROCK? 〜フジロック準備編〜」 画像は公式サイトより

また、会場で役立つ便利なグッズ「初めてでも安心グッズセット」がオフィシャルグッズサイト「GREENonRED」で販売されている。ほかにも今年のTシャツやタオル、タイニーチェアなど、様々なグッズが手に入るのでサイトを覗いてみよう。

はじめてでも安心グッズセット (A) 画像は公式サイトより

はじめてでも安心グッズセット (A) 画像は公式サイトより

はじめてでも安心グッズセット (B) 画像は公式サイトより

はじめてでも安心グッズセット (B) 画像は公式サイトより

東京近郊にお住まいの人は、7月17日(月・祝)まで東京ミッドタウン八重洲で開催中の『フジロック』のプレイベント『FUJI ROCK WEEK at 東京ミッドタウン八重洲』に参加してみてはいかがだろうか。『フジロック』にゆかりの深いアーティストによるアコースティックライブやDJイベントが無料で楽しめるほか、ワークショップ、キッチンカー、さらにチケットやグッズ販売も行われる。特に『フジロック』の行き方やチケットの買い方に不安のある人は、『フジロック』のスタッフに直接話が聞けるこのいい機会を逃さないでほしい。

さらに情報を集めたい人は、SNSで「#フジロック準備中」を検索してみるのもいいだろう。自分に近いスタイルの人を探して参考にしたり、少し勇気を出して質問できたら有効なアドバイスをもらえるかもしれない。

キャンプサイト 撮影=宇宙大使☆スター

キャンプサイト 撮影=宇宙大使☆スター


■22歳以下の人向けのお得情報

フジロック』は中学生以下を無料にするなど開催当初から子どもに対して寛容なフェスだ。その根底には三世代で楽しんでほしいという主催者の思いがある。そんな『フジロック』が今年から、22歳以下の人に向けた新サービス「Under 22チケット」「Under 22(得)キャンプ」の提供をスタート。これにより、若年層へのサポートがより手厚くなっている。

「Under 22チケット」とは、高校生以上〜2023年7月30日までに満22歳以下の人が購入できる1日券。すでに「入場チケット」のトピックで触れているが、一般価格よりも5,000円お得に購入できるチケットだ。販売数に限りがあるので参加予定で対象年齢の人は早めに購入を。また「Under 22(得)キャンプ」とは、オフィシャルツアーバスを往復利用の22歳以下の人が無料でキャンプサイトを利用できる特典のことだ。さらに、場内ホスピタリティエリア「OASIS」にある人気の飲食店・苗場食堂で使用できる1,000円分の利用券もプレゼントされるので、対象年齢の人はもれなく活用してほしい!

場内ホスピタリティエリア「OASIS」 撮影=SPICE編集部

場内ホスピタリティエリア「OASIS」 撮影=SPICE編集部


■主催者に訊いた!「1日券でフジロックを最大楽しむ方法」

この記事を書くにあたり、「ところで1日券は、いつからいつまで使えるの?」という疑問が浮かんだ。というのも、『フジロック』は“朝まで眠らない音楽の祭典”だからだ。そこで『フジロック』を主催するSMASHに取材したところ「1日券でフジロックを最大楽しむ方法」を教えてもらうことができたのでご紹介しよう。

まず、『フジロックの「1日券」有効時間は当日朝9時から翌朝5時まで。そのため、「7月28日(金)1日券」を購入した場合、27日(木)に開催される無料の『前夜祭』から7月29日(土)朝5時まで『フジロック』を楽しめるという驚異のロングコースも可能なのだそう! ただし、開催中毎朝5時〜9時は閉場される。我こそはというチャレンジャーはその間の過ごし方も考えて挑戦してみてほしい。

今回入手した情報を元に考え得る「最もリーズナブルにフジロックを楽しむ方法」は、「Under22」対象者が「7月28日(金)1日券[Under22]」を購入し、オフィシャルツアーバスを利用して会場へ。『前夜祭』に参加後、オフィシャルツアーバス特典「Under 22(得)キャンプ」を利用して無料でキャンプ7月28日(金)朝9時以降から7月29日(土)朝5時まで『フジロック』を満喫し、キャンプを利用するなどして時間調整後、オフィシャルツアーバスで帰宅するというコースだ。もはや今回のテーマであるデイトリップではないけれど、とにかく安く長く遊びたいならこれもアリだろう。もちろん、特典でもらえる苗場食堂の1,000円分利用券も使って、おいしい新潟のごはんを楽しむこともお忘れなく!

WHITE STAGE 撮影=宇宙大使☆スター

WHITE STAGE 撮影=宇宙大使☆スター


■新潟も楽しもう! 『フジロック』と合せて楽しめるレジャー「アフターフジロックのススメ」

フジロック・デイトリップ”にでかけるなら、会場となる「新潟」も楽しみたいところ。『フジロック』と合せて楽しめるレジャーも道中に盛り込んでみてはいかがだろうか。

「日帰り温泉へ!」
フジロック』を満喫した後は「日帰り温泉」がオススメだ。温泉で汗を流してさっぱり、疲れを癒やすこともできる。会場近くには源泉掛け流しの「雪ささの湯」、JR越後湯沢駅構内にある「越後のお酒ミュージアムぽんしゅ館 酒風呂湯の沢」、目に良いと有名な「貝掛温泉」など様々な温泉が日帰りでも楽しめる!

「新潟のうまいものに舌鼓!」
新潟にはおいしいものがたくさんある。『フジロック』場内でも地元フードを楽しめるが、道中で楽しむのもまたいいものだ。つなぎにフノリという海藻を使用した「へぎ蕎麦」や、さつまいもから作られた「いももち」、それにお米やお酒など枚挙にいとまがない。新潟特産のうまいものをたくさん楽しもう!

へぎそば

へぎそば

お土産もいろいろ」
国内には1,000近くの酒蔵がある中、ほぼ1割の100近くの酒蔵が集まっているという新潟県。中でも越後湯沢を代表する酒蔵「白瀧酒造」の「上善如水」はオススメだ。“目指したのはシンプルで清らかなお酒”とあるとおりの、すっきりとした味わい。食事にも合う飲みやすいお酒だ。そのほか、お菓子なら「瑞花」の「うす揚げ」をリコメンドしたい。軽いふんわり食感が後を引く米粉でできた高級スナックはどの味もおいしい。初めてならいろいろ試せるアソートがオススメだ。それ以外にも、柿の種、笹だんごなど、『フジロック』での留守中にお世話になった人やいつも頑張っている自分へのお土産も買い込んで、いい思い出とともにホクホクでお家へ帰ろう!

瑞花「うす揚げ」 画像は瑞花公式サイトより

瑞花「うす揚げ」 画像は瑞花公式サイトより


文=早乙女dorami’ ゆうこ

 

『FUJI ROCK FESTIVAL'22』前夜祭 撮影=宇宙大使☆スター