科学と魔術が交わるSFファンタジーアニメ『とある魔術の禁書目録』、その科学サイドを描いたスピンオフ作品として絶大な人気を誇る『とある科学の超電磁砲』。皆を虜にする魅力的なキャラクターが沢山登場するこの作品で、「佐天涙子(さてんるいこ)」が一番好き!!なんて方は結構多いはず。いつもニコニコして健気でおちゃめな佐天さん。この子は主役を張れるポテンシャルを持っていると確信しています!佐天さんオンリーのスピンオフプリーズ!


【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】


■持たざる者の代表格

 「うーいーはぁーーるぅ~!」。親友である初春飾利ういはかざり)のスカートを挨拶代わりにバサッと一めくり、二めくり。これが佐天さんの初登場シーン。さすが佐天さん、初っ端から飛ばしてくれます。

 これは第1話の冒頭での一幕なのですが、実は原作である漫画版「となる科学の超電磁砲」での初登場は第4話なんです。主観になりますが、これは佐天さんがある役割のキャラとしてもの凄く優秀だからなんじゃないかと思っています。科学の力で超能力を開花させた人間が集う、総人口230万人の“学園都市”にあって、佐天さんはレベル0(無能力者)です。その事実にコンプレックスを持っていますが、普段はそれを持ち前の明るさで覆い隠し、気にしないフリをしています。化け物レベル(失礼)の能力者がうじゃうじゃいる中、とても人間らしいんですよね。

 故に彼女の喜怒哀楽にはとても感情移入がしやすいんです。佐天さんは狂言回しとして我々無能力者である視聴者に、世界観をスムーズに伝えてくれているんですね。ありがとう佐天さん!可愛いよ佐天さん

■超能力は0だけどなんでもこなすぞ佐天さん

 出るとこ出てるボディと整った顔立ちで、あまり幼さは感じさせませんが、少し前まで小学生だったピカピカの中学一年生。第1期放映時の2009年は、現在ほど普及していないスマートフォンをもっていたり、御坂美琴(みさかみこと)の言動から男の影を察知(まぁ外れているのですが)したり、流行や恋バナにアンテナの高い今時の女の子です。

 しかし、普通の女の子と言うのはちょっとどうでしょうか。佐天さんは実に沢山の特技(?)を持っているんです。例えば裁縫やら料理やら家事を完璧にこなし、さらには浴衣の着付けまで。ういはるの看病も懇親的にこなしますし、後は幼女に対してのお姉さん属性の発揮にも驚きました。 

■仕出かしと友情と

 レベル0の能力者でも能力を持つ事ができるという幻想御手(レベルアッパー)。噂好きの佐天さんはそれを調べているうちに実物を手にする事になります。所持者はジャッジメントに保護される等、事態が深刻である事を知った佐天さんは、誰に打ち明ける事なく、同じくレベルの低い友人達とそれを使い、昏睡してしまうのです。ふさぎ込み、涙ながらにういはるに電話するその姿。シリアスも似合うのですね佐天さん。ともあれ佐天さんの無能力者としてのコンプレックスは根深いものでしたが、多くの人に迷惑をかけた結果、そんなことより大切なものの存在を再認識できた様ですね。

 事件後はういはるとの百合百合したイチャイチャも復活し、ネット上の一部のお兄様方も胸を撫で下ろした事でしょう。昔から良いキャラクターは仲間と共に成長していくと相場は決まっていますからね。

 佐天さんの魅力はまだまだ綴りきりませんが、行動的で可愛らしい佐天さんはキャラビジュアルそのものがものすごく秀逸です。佐天さんをもっと知りたいという方は、是非一度「金属バット 佐天さん」で画像検索してみて下さい。きっと可愛すぎて本編を見てみたくなることでしょう!


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★記者:つよろく(キャラペディア公式ライター)

(C)鎌池和馬/冬川基/アスキー・メディアワークス/PROJECT-RAILGUN S

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