2023春アニメとして第2期の放送がスタートし、衝撃展開の連続からファンの間で大きな話題となった、機動戦士ガンダム 水星の魔女

その人気と話題性は国境を越え、海外でも旋風を巻き起こしており、ファンたちの興奮度MAXな声の数々が続々と寄せられています。

本稿では、世界中の“ガンダムファン”を魅了し続ける『機動戦士ガンダム 水星の魔女最終回に対する海外の反応をご紹介しましょう!

※記事の性質上、ストーリー内容に触れています。

『機動戦士ガンダム 水星の魔女』キービジュアルより

機動戦士ガンダム 水星の魔女』キービジュアルより

海外掲示板でも絶賛の嵐「最高かよ!」「終わりなんてウソだろ」

機動戦士ガンダム 水星の魔女』は、「ガンダム」シリーズにおいて初となる女性主人公スレッタ・マーキュリーを主体にしてストーリーが展開されていきました。

予想の斜め上を行く「学園ドラマ」という導入、プロットで第1期が幕を開け、随所に戦闘シーンなどを組み込むことで、“ガンダムらしさ”を保ち続けました。

1期の最終話あたりから、徐々に戦争や兵器としてのガンダムに焦点があてられるようになり、第2期はシリアスなムードが漂い、従来の『機動戦士ガンダム』らしい「戦争ドラマ」としての側面を大いに見せつけられたような気がします。

そんな『機動戦士ガンダム 水星の魔女』に対する海外の反応はどういったものになっているのでしょうか?

水星の魔女最終話放送中の海外掲示板「4chan」には様々な声が寄せられています。

序盤からスレッタミオリネの結婚を期待する声が続々と書き込まれ、「製作陣はこの展開を一話で収める気なのか?」といった、広げた風呂敷をしっかりと畳み切ることができるのか危惧する声も散見出来ました。

実際、Aパート終了後に挿入されるアイキャッチが画面に現れると「もう半分終わったとかウソだろ!?」という声が多くなり、あまりの情報量の多さと体感時間の圧倒的短さが比例していないことに驚きを隠せない様子でした。

そしてBパートに突入してからも、次々に伏線が回収される展開に「マジで100点満点の最終話だ」や「エリクトに“ママ”と呼ばれてプロスペラのヘルメットが砕け散る…最高かよ!」と、胸アツ展開の連続に喜びを隠しきれないようでした。

極めつけは、第1話でスレッタミオリネ宇宙空間で救ったように、今度はミオリネスレッタを救おうとする場面。ここでは「第1話の再現だ…最高すぎる」「今度はミオリネスレッタを救うとか最高じゃないか!」といった絶賛の声が多く寄せられました。

その他にも「最後に1期のオープニングテーマが流れる神アニメ」と、「目一杯の祝福を君に」という最終話のタイトルがバンッ!と現れ、YOASOBIの『祝福』がかかる、一連の流れを評価する声が印象的でした。

シェイクスピアの戯曲との類似点には「概ね同じだ」

ただその一方で、やはり駆け足気味だったストーリー展開にはやや興ざめだったようで、「物事を簡単に解決させ過ぎ…特に理由もなくみんなハッピーになってしまった」「駆け足で畳んだよう。あと23話は必要だったな」といった声も。

そして、スレッタミオリネ結婚指輪をはめている描写には「こいつら結婚したのか」「画面外で結婚……」「結婚式を見るにはOVAかスピンオフなのか…」といった、スレッタミオリネ(通称スレミオ)の結婚式の場面を見られなかったことを残念がる声も多かったです。

また、本作はウィリアム・シェイクスピアの戯曲『テンペストとキャラクター名などが類似していることから、比較されることが多かったのですが、結末に関してはどうなっているのでしょうか?

ファンの解答としては「すべて許され、みんな前へ進む…これはまさに『テンペスト』だ」という書き込みがあり、「そっくりそのままではないが、おおむね同じと言えるだろう」という答えが導き出されたようです。

レビュワー「ガンダムの最高峰」「LGBTQが描かれるのは珍しい」

それではレビュワーの意見も見てみましょう。海外レビューサイトBUT WHY THO?」には「『機動戦士ガンダム 水星の魔女』はガンダムの最高峰」というタイトルのレビューが掲載されています。

その中では、スレッタミオリネの関係性について触れられており、最終的に彼らが結婚する描写に対して「メカアニメシリーズでLGBTQの関係が描かれることは珍しいため、これほどまでに思慮深く作られたことがとても嬉しかった」と綴られています。

本作はもともとシリーズで初めて女性を主人公にした作品であり、多様性が求められる現代に特化した作品だったと言えます。そういった意味でも、同レビューは世界中のあらゆるマイノリティ層が抱いた感想を代弁した形になっているのかもしれません。

スレッタミオリネだけでなく「他のサブキャラクターたちも相応の苦しみに対処し、様々な反応を見せる。そういったものが、本物であると感じさせる理由の一つ」とされており、本作が傑作に仕上がった要因はキャラクターとその配置にあると語られています。

さらに「モビルスーツの戦いがなければガンダムシリーズとは言えない」と前置きされた上で、「エアリアルや他のモビルスーツは完璧というほかない。特に最終話の一つ前のエピソードには非常に驚くべき戦闘シークエンスがあり、視聴者の感情を揺さぶる」と続けます。

楽曲面も高評価「美しい音楽がアニメをさらに引き立てた」

「作曲家である大間々昂氏による美しい音楽が、深く感動的なストーリーと卓越したアニメーションをさらに引き立てている。彼の音楽がアクションの最中に私の心臓を高鳴らせた」と絶賛のコメント。サンライズの仕事ぶりと音楽の使い方についても高く評価されていました。

最後に10点満点の評価と共に「『機動戦士ガンダム 水星の魔女』は、本物のキャラクターと奥深いテーマが、美しいアニメーションと感動的な音楽と共に機能し、視聴後も長く視聴者の心に残る『機動戦士ガンダム』を生み出した」という最大級の賛辞で締めくくられています。

ファン、レビュワー双方から高い評価を受けた『機動戦士ガンダム 水星の魔女』。日本のファンのみならず、海外勢の心をも鷲掴みにしたようですね。

ここまで大きな話題になった作品だけに、いつの日か、スレッタミオリネの結婚式の様子を見られるような作品を世に送り出してほしいものです。おそらく全世界のファンがそう望んでいることでしょう!

(執筆:zash)

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『機動戦士ガンダム 水星の魔女』Season2 作品概要

その魔女は、ガンダムを駆る。
A.S.(アド・ステラ)122――
数多の企業が宇宙へ進出し、巨大な経済圏を構築する時代。
水星からアスティカシア高等専門学園に編入してきたスレッタ・マーキュリーは、
ミオリネ・レンブランの花婿として、株式会社ガンダムの一員として、
出会いと刺激に満ちた学園生活を送ってきた。
プラント・クエタでの事件から2週間。
スレッタは学園で、ミオリネとの再会を心待ちに日々を過ごす。
一方ミオリネはベネリットグループ本社に身を置き、父の容態を見守っていた。
二人に襲い来る新たな困難と、迫られる決断。
少女たちはそれぞれの想いを胸に、ガンダムがもたらす強大な呪いへと立ち向かっていく。

〈放送情報〉
Season1:
各種動画配信サービスにて好評配信中
BS11ガンダムアワー毎週金曜よる7時~放送中
MBS・TBS“アニメイズム”枠にて毎週金曜深夜2時25分~放送中
Season2:
2023年4月9日から毎週日曜午後5時 MBS/TBS系全国28局ネットにて放送開始
4月2日 日曜午後5時は「『機動戦士ガンダム 水星の魔女』Season2放送直前特番」を放送

〈スタッフ〉※短縮表記
企画・制作:サンライズ、原作:矢立 肇/富野由悠季、監督:小林 寛、
シリーズ構成・脚本:大河内一楼
キャラクターデザイン原案:モグモ、メインキャラクターデザイン:田頭真理恵
キャラクターデザイン:戸井田珠里/高谷浩利、
メカニカルデザイン:JNTHED/海老川兼武/稲田 航/形部一平/寺岡賢司/柳瀬敬之
音楽:大間々 昂
〈キャスト〉
スレッタ・マーキュリー市ノ瀬加那ミオリネ・レンブランLynn
グエル・ジェターク阿座上洋平エラン・ケレス花江夏樹
シャディク・ゼネリ:古川 慎、ニカ・ナナウラ宮本侑芽
チュアチュリー・パンランチ富田美憂

〈関連リンク〉
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Season2予告PV:https://youtu.be/-V91gYXr7_Q