乃木坂46与田祐希主演の木ドラ24「量産型リコ -もう1人のプラモ女子の人生組み立て記-」(毎週木曜深夜0:30-1:00ほか、テレビ東京系ほか)の第3話が、7月13日深夜に放送された。新しい会社のメンバー・熊本(市川由衣)となかなか距離が縮まらないリコ(与田)。何度かアプローチを試みるものの、見事に撃沈してしまう。実は熊本は前の会社で起きた出来事が原因で、自分を閉ざしているのだった。(以下、ネタバレを含みます)

【写真】「熊本城」の模型を組み立てる与田祐希“リコ”

■「量産型リコ -もう1人のプラモ女子の人生組み立て記-」とは

同作は、2022年7月期に放送された「量産型リコ -プラモ女子の人生組み立て記-」の世界とは別の“もう1つの世界”を生きる主人公の成長を描いたホビー・ヒューマンドラマ。「周りとは違う」と思って走ってきた若者たちが“人生のオリジナリティー”に葛藤し、プラモデルをきっかけに大人へと組み立っていく姿を描く。

スタートアップ企業「ドリームクレイジー」(以下「ドリクレ」)の社長・小向璃子(以下リコ)役の与田の他、リコの大学の同級生で「ドリクレ」共同創業者の高木真司役に望月歩、同じく浅井祐樹役に前田旺志郎、「ドリクレ」のライバル会社「Perfect Beans」の社長・中野京子役に藤井夏恋、スタートアップ企業支援プロジェクト「ドッグラン」の代表・犬塚輝役にマギー、犬塚の秘書・雉村仁役に森下能幸が配役され、前作と同姓同名の全く異なる役柄で登場。

そして、前作の世界と唯一共通の存在となるプラモデル店「矢島模型店」を営む店主“やっさん”こと矢島一役に田中要次が続投。また、新キャストとして、「ドリクレ」に新たに加入するメンバーとなる後田浩一郎役の矢柴俊博、熊本侑美役の市川由衣、「矢島模型店」のアルバイト・アオ役の石田悠佳、「Perfect Beans」の一員・ハル役の天川れみが登場し、「量産型リコ」ワールドをより一層盛り上げる。

■熊本のやる気を引き出そうとした結果、失言をしてしまうリコ…

ドリクレのサービス「ノコルナ」のデザイン案を任された熊本。本来であればいくつか候補をあげるものの、熊本は1案しか出してこず、浅井は呆れてしまう。

リコは「珠玉の1案ってことですね」と熊本のことを必死にフォローをするが、真司も「メンバーとは絡まないし、なんかこうモチベーションが感じられないっていうか…」と熊本にあまり良い印象を持っていない様子。

そして、リコは浅井から「なんとかしてくれよ、社長」と言われたことで、中野に相談をするのだった。

「中野さんは社長としてメンバーの魅力をどう引き出してます?」と尋ねるリコ。すると中野は、「私なら社長を悩ませるような社員はファイヤーね。これで全て解決」と告げた。

その後、中野からのアドバイスを参考にしたリコは、熊本に対して「ファイヤーです」と発言。“ファイヤー=心を燃やせ”という意味だと思い使ったのだが、実はファイヤーは英語で“クビ”という意味…。そのためリコの言葉を聞いた熊本は「私クビってことですか?」「そうですか…どこも一緒ですね」と呆れた様子でその場から立ち去ってしまう。

熊本のやる気を上げるための発言がむしろ逆効果になってしまったことで、リコは「あーやっちゃったー!」と大慌て。そして「矢島模型店」の店主・やっさんに「チームマネジメントを教えてください」と助けを求めるのだった。

■熊本が社員たちとの間に“壁”を作っていた理由が判明

リコが熊本のことをやっさんに話すと、やっさんは「難攻不落だな」「まさにあれだ」と言って熊本城プラモデルを指差す。こうして、なぜかリコは“城プラモ”を作り始めることに。そして石垣が完成したタイミングで、やっさんから「人は城だ」「熊本さんの心の石垣を越えてこい!」と助言をもらい、リコは熊本との壁をなくそうと再度アプローチに挑むのだった。

この間の発言を謝った上で、熊本を懇親会に誘ったリコ。しかし、熊本は「すみませんが、私こういうのあんまり好きじゃないので」と断られてしまう。

その後も、熊本が以前デザインしたサービスを褒めつつ、リコは「先日出していただいたデザインなんですが、もう少しノコルナを使う人に寄り添ってもらうことってできますかね?」とお願いをするのだが、熊本は「今のデザインだと使いにくいってことですか…」と言ってその場を後にする。

度重なるアプローチもあえなく失敗に終わり、結局どうすればいいのか分からなくなったリコは、熊本のデザインをそのまま採用することに。しかし、デザインのせいでなかなか思うように作業が進まないリコらを見かねたのか、熊本は新たなデザイン案を提案するのだった。

その後、新たなデザイン案が無事採用され、チームの一員として一緒に頑張り始めた熊本。そして、彼女はこれまでの非礼をリコらに詫び、前の会社で起きた出来事を話し始める。

どうやら以前働いていた会社では整理解雇によって突然リストラにあったらしく、「組織に尽くすとか、チーム一丸となるとか、なんかバカバカしくなっちゃって…」と語る。そして、“昔の自分”と“リコたち”が重なって見えたため、つい自分を閉ざしてしまったのだという。

そんな熊本をリコらは快く受け入れたことで、ついに熊本との壁を取っ払うことに成功。改めて懇親会を開催するのだった。

同話で熊本との問題を無事解消したリコだが、次回予告では後田とのトラブルが発生する。

◆文=ザテレビジョンドラマ部

「量産型リコ -もう1人のプラモ女子の人生組み立て記-」第3話より/(C)「量産型リコ」製作委員会2023