堀田茜主演ドラマ「私と夫と夫の彼氏」(毎週水曜深夜3:20、テレビ東京Paraviでも配信)の第7話が7月12日深夜に放送された。不倫の密告者が判明し、新たに美咲に思いを寄せる人物が登場して、再び関係が交錯していく様子が描かれた。(以下、ネタバレを含みます)

【写真】「触れたくてどうしようもなくなるんだ」周平にキスをしようと顔を近づける悠生

■「私と夫と夫の彼氏」とは

原作は、コアミックスの人気コミックで、SNSでも話題沸騰中の綾野綾乃による同名作。夫婦間の現状をテーマに、セックスレス×不倫×BL要素を融合し、既存の概念にとらわれない夫婦の形や、人を愛することを掘り下げて描いている。

主人公で高校教師の仲道美咲を堀田、美咲の夫で、美咲のことを人として愛しながらも美咲のかつての教え子・周平と不倫している仲道悠生を古川雄輝、そんな悠生の恋人で高校の時に担任だった美咲にも思いを寄せる伊奈周平を本田響矢が演じている。

周平は、美咲のことも、悠生のこともどちらも愛している。夫婦は元の形に戻ることができるのか、それとも別れるのか、“妻×夫×夫の彼氏”といういびつな三角関係が織りなすヒューマンラブストーリー。地上波放送のほか、全10話がParaviにて配信中。

■不倫の密告者の正体

3人で暮らすことになった美咲、悠生、周平だが、ある朝、周平の情熱的なキスを受け入れてしまった美咲。そんな自分自身に衝撃を受けていると、悠生が「おはよう」と姿を見せる。慌てて美咲が洗面所に顔を洗いに向かい、「寝ぼけてたんだよね…?」と鏡の中の自分に問いかける。

朝のハプニングに動揺を隠し切れない美咲の一方で、周平は何ともない様子。すると、悠生は、自身がリビングで寝て、起床の遅い周平は別部屋で寝ることを提案し、続けて「美咲ちゃんが周平を起こすか迷っていたし」と話す。これに対し、周平とのキスがばれていないことに罪悪感を抱きつつ、どこかホッとする美咲。

美咲は、今朝の周平とのハプニングを思い出しながら「無意識にキスしたということは、悠生ともあんなキスしてるんだ…」と心の中でつぶやき、思わず唇を指でなぞる。悶々と考えつつ、学校に出勤した美咲は、デスクの上に置いてあるファイルを見つける。ファイルの中には、学生時代の周平の姿が写っており、赤ペンで丸印がつけてあった。「これって、学校内にいるってこと?」とファイルを置いた人物と、写真を送りつけてきた犯人の正体が同一人物だと推測する美咲。

このことがあり、昼間に携帯の電源を切っていた美咲だったが、帰宅して電源を入れると、再び見知らぬアカウントから周平が悠生をハグしている写真が。これについて、「実は…少し前から届くようになったの」と悠生と周平に打ち明ける美咲。すると周平は、怒りがこみ上げた様子で「何だよこれ、誰の仕業だよ」と送られてきた写真を見ながらつぶやく。

続けて、「今朝出勤したら、デスクの上に3年前の学年誌が置かれてて、周平くんの写真にだけ付箋が貼られてた」と打ち明ける美咲。周平と悠生に対して、これまで黙っていたことを謝罪する美咲に「気づいてやれなくてごめんね」と気遣う悠生と「絶対学校の関係者じゃん」と怒りをあらわにする周平。

「いったい誰が…?」そうつぶやく周平に、どこか心当たりがある悠生は、美咲の同僚である三角(しゅまはるみ)が職場に訪ねてきて「一時の気の迷い」だと言われたことを思い出し、「実は、俺もまだ言ってなかったことがあるんだ」と美咲に三角のことを打ち明ける。

■関係が交錯していき…「触れたくてどうしようもなくなるんだ」

翌日、朝早く出勤した美咲。三角の様子をうかがっていると、見知らぬアカウントから今度は周平と悠生がキスしようとしている写真が届く。三角がトイレから出てくるタイミングを見計らい「これ送ったの、三角先生ですよね」と問いかける美咲。とぼける三角の様子に美咲は「とぼけないでください」「どうしてこんなことするんですか?」と問い詰める。

「私がやったって証拠があって言ってるの?」と余裕ありげに答える三角に、悠生から聞いた話をする美咲。三角は「あれは、あなたたちを思って指摘しただけよ」と告げると「指摘…? 一時の気の迷いでおかしくなっただけっていうのが指摘ですか?」と美咲は怒りをあらわにする。

三角が悠生に放った言葉に対し「夫がどれだけ傷つけられたか」と美咲が訴えるも、「傷ついてるのはあなたでしょう?」「そんないびつな結婚生活、うまくいくわけないじゃない」「いつまでも“結婚”という枠にしがみついて、みっともないと思わない?」と、あくまでも自分は正しいことしたと主張する三角。

三角の言葉を聞いた美咲は、「しがみついてるつもりはありません」と反論するが「あなたも正気に戻った方がいいって」「相手の気持ちはあなたに向いてないんだから、もう離れてあげなさいよ」と美咲のことも三角は否定する。

これに対し、「もしそうだとしても、私は夫を愛してます。だからもう、こんなことやめてください」と負けじと反論する美咲。しかし「ねえ、旦那が可哀相って思わないの?」という三角の言葉にひどく傷つき、美咲はその場に棒立ちとなってしまう。

「私にDM送ってきたの、三角先生だった」と帰宅した美咲は、周平と悠生に告白する。これに「やっぱりそうだったんだ」と納得する悠生。一方、周平は「ったく、ゆがんでんなぁ」とゆがんだ正義をふりかざす三角に呆れた様子でこぼす。そんな2人に「こんなことはやめてって伝えたからもう大丈夫だと思う」と話す美咲。

疲れた様子の美咲に、入浴を促した悠生は「もう傷つけないでくださいね、大事な奥さんなんですから」という三角の言葉を思い返し、寝られずにいた。美咲も寝られずにキッチンを訪れる。

すると「やっぱり、こういう関係で暮らすのおかしいのかな…」「俺は美咲ちゃんの幸せを一番に思ってるんだけど」と心のうちをこぼす悠生。これに美咲は「私もだよ、私も悠生に幸せになってほしい…」と悠生を抱きしめる。続けて、「大丈夫、大丈夫だよ、私たちはきっと大丈夫」と自分自身にも言い聞かせるようにつぶやく美咲。

翌朝、河川敷でリフレッシュしていた美咲は、対岸で写真を撮る青年を見かける。その青年は、美咲の親友・真樹(岡本玲)の同居人の大地(永田崇人)で、美咲を見つけたとたん大きく手を振り、美咲のもとへやってきた。真樹に会いたかったという美咲は、大地と共に真樹の家へ。

「写真撮ってるときの大地くん、いつもと違う感じがしたなぁと思って」と美咲が話すと、大地は「惚れた?」と、どこか真剣な顔でたずねる。これに「え? 何言ってるの」とお調子者である大地のジョークと勘違いして返す美咲。すると大地は「心が動く被写体を見つけたら撮りたくなるんだよね」と、カメラのレンズを美咲に向けてシャッターを切る。大地は、きれいな笑顔を見せる美咲に惹かれていた。

家に着くと、真樹の姿はなく、2人きりになる大地と美咲。暇つぶしに、とこれまで大地が撮影してきた写真のアルバムを見る美咲に、思わず見とれる大地。しばらくすると、真樹が帰宅し3人で夕ご飯を囲むことに。

一方、悠生は、周平が脱いだTシャツに顔をうずめて、周平の帰りを待っていた。周平が帰宅すると、「俺は、周平の顔が見たくて待ってた」とつぶやく。

続けて、「周平が俺のもとに帰ってくるって考えただけで、ドキドキして寝れないんだ」「周平への気持ちを消せないんだ。触れたくてどうしようもなくなるんだ、美咲ちゃんにじゃなくて周平に…」と涙を流す悠生を、周平がそっと抱きしめる。あふれる気持ちが止まらなくなった悠生は、周平を激しく求めて情熱的なキスをするが、周平は「ごめん…」と拒否の意をみせる。

真樹の家で夕ご飯を食べ、飲みすぎてしまった美咲。「帰らなきゃ」と席を立つと、「帰んないで」と大地が美咲の手を掴む。自分の気持ちを自覚した大地は、美咲に顔を近づけて口づけようとしていた。

◆文=ザテレビジョンドラマ部

「私と夫と夫の彼氏」第7話より/(C)テレビ東京