映画ジェーンシャルロット』の本予告映像と電子版ポスターヴィジュアル、新場面写真が公開された。

映画監督&ミュージシャンのセルジュ・ゲンズブールと女優ジェーンバーキンとの間に生まれた女優シャルロット・ゲンズブールが初監督を務めた『ジェーンシャルロット』は、母であるジェーンがこれまで誰にも語ることのなかった娘たちへの想い、パブリックイメージとの狭間で感じた苦悩や後悔、最愛の娘ケイトを自死で失って以降の深い哀しみを、ふたりの間に流れる優しい時間の中に紡ぎ出したドキュメンタリー作品。公開された予告編は、ジェーンの苦悩が色濃く表現された仕上がりとなっている。日本版予告編の演出は、『Rodeoロデオ』『ホテルアイリス』などの遠山慎二が務めた。

また、グラフィックデザイナーの内田美由紀が手がけた電子版ポスターヴィジュアルは、母ジェーンノルマンジーの家で、シャルロットがカメラを片手に対話する場面が映し出されている。これが3番目のポスターヴィジュアルとなり、ふたりの間に流れる穏やかな時間が優しいタッチで表現されている。

さらに、内田也哉子、松田美由紀、松田ゆう姫、LiLiCoら14人の著名人からのコメントが到着。併せて米澤よう子によるイラストが公開となった。

■内田也哉子 コメント
母を切望する娘の眼差しは、あまりに柔らかく、鋭く、リリカルで……
いつしか呼吸するのも忘れ、画面に見入っていた。
容易に解かれない愛のミステリー。
けれど、彼女たちの佇まいに、言葉の端々に、答えはちゃんと存在していた。

■小林麻美 コメント
Parisでジェーン・バーキンの家に行った時、3階の部屋で机に向かって勉強していたシャルロット
可愛くて透明でシャイな少女が大人になり、監督になった。
歳を重ねたジェーンのすべてを優しくありのままに映し撮っていた。
ボーカルをなくしたシャルロットの音楽もいい。

土屋アンナ コメント
母と娘の関係は様々である。
JaneCharlotteはお互いを否定することの無い関係に見える。
でもそこに至るまでには葛藤ややり場の無い寂しさがあり、長い時間をかけてようやくお互いの存在を理解して行く様が見えて来る。
私と私の母との関係、そして私の娘たちとの関係を、改めて深く考える事を教えてもらえた気持ちになった、素晴らしい作品。

野宮真貴 コメント
時代のアイコンであり、親子であり、女優同士でもある二人がカメラを通じて初めて語り合う極めてパーソナルな、それ故に普遍的な人生の物語。
母であること、娘であること、愛すること、老いること、愛する人を失うこと、戸惑いと和解を繰り返しながら、それでも前を向いて生きていくこと。
今年、最も心に響くドキュメンタリー映画です。

■ヒグチユウコ コメント
ジェーン・バーキンをスクリーンでちゃんと観たのは『欲望』が最初。
アイコンとしてではなく等身大の視点でみたことがなかった私は、シャルロットとのぎこちなくも愛のあるやりとりに妙に胸騒ぎを覚えながら観た。
多分自分の中で消化しきれてない私の人生の棘を刺激されたのかもしれない。

■松田美由紀 コメント
まるで、私を見ているようだった。
子どもたちに愛を捧げ、それ故に怯えてる
嫌われたくなくて、ずっと愛してほしくて。
子どもたちの為ならどんなことでもできる用意がある。どんな時でも。
でも、その事はいつも秘密。
親子。愛を繋ぐ~

■松田ゆう姫 コメント
母に抱く憧れや尊敬、そして複雑な感情が全て素直に描かれていて、私も娘としてシャルロットに通ずる想いを感じた。
母でありアーティストであるジェーンの言葉は柔らかくて美しくて、人間的。
まるで私の母みたいだなぁと思うところもあって、とても素敵な映画だった。

■村上香住子 コメント
ジェーンとの真の愛の姿はどこに?
リアルな母の言葉を求めて、娘シャルロットのひたむきな思いに胸を打たれる。
誰もが母親との関係を優しく見直したくなる映画。

LiLiCo コメント
娘は母に抱きしめられたいだけ。
わたしはいつもそう話す。
わたしも会話ではなく、母にハグされたかった。
それだけ。
そんなシンプルなことが何よりも大切だとこの作品を見て改めて思った。

ヴィヴィアン佐藤 コメント
まるで家主の留守を狙って、突然母娘がセルジュの家を訪ねる。40年の時を経て、まったく当時のままの香水瓶を開ける。いまだその中に入っている気体を吸い込むジェーン。その瞬間我々も目眩と共に記憶や時間、映画の魔術を味わう。

■菊地貴公 コメント
不思議。こんな美しい映画なのに親戚のホームビデオくらい心に近くて。
シャルロットのコーデュロイコート真似したくなる!

■サエキけんぞう コメント
この数年間で大きな痛手を負ったジェーンの心に向かう、娘シャルロット
パパは元祖チョイ悪オヤジの大プロデューサー、セルジュだ!
女性の旗手達が、男女の変わり目の時代だからこそグっと来る映像美。
親子の魂の邂逅に涙せずにいられない奇跡のドキュメンタリー!

■鈴木正文 コメント
セルジュ(・ゲンズブール)の訃報に接した当時のフランス共和国大統領フランソワ・ミッテランは、「われらの時代のボオドレールにしてアポリネールであった」といってかれの死を惜しんだ。フランスが生んだもっとも偉大なふたりの詩人の生まれ代わりであったというに等しい。その男を愛したふたりの女の対話が浮かび上がらせたのは、愛するものを永遠化するためででもあるかのように、愛したものを壊しつづけた詩人のレガシィとしての、ジェーンシャルロットという名の、かれらじしん(の自画像)であった(のだとおもう)。

■米澤よう子 イラスト

映画ジェーンシャルロット』本予告

<作品情報>
映画ジェーンシャルロット

8月4日(金) 公開

公式サイト:
https://www.reallylikefilms.com/janeandcharlotte

(C)2021 NOLITA CINEMA – DEADLY VALENTINE PUBLISHING / ReallyLikeFilms

映画『ジェーンとシャルロット』電子版ポスターヴィジュアル