北海道東川町は、大雪山文化を伝えるために設立された「大雪山アーカイブス」の専門員であった清水敏一氏の追悼講演会を、8月5日(土)にせんとぴゅあⅠ 講堂にて開催いたします。
清水氏は、山歩きを趣味とし、登山家として活躍しながら、貴重な山岳資料の収集・研究を行ってきました 。平成28年に東川町移住とともに、収集した大雪山に関する膨大な文献や資料を東川町に寄贈いただき 、その学術的価値が高く貴重な文献や資料は 、大雪山文化を伝える東川町の大切な文化資源の一つとして 、せんとぴゅあに「大雪山アーカイブス 」を開設するきっかけ となりました。
晩年は、大雪山アーカイブス専門員として、大雪山の調査、研究を続けながら、自らの持つ人脈を通じて大雪山文化を紹介する講演会など様々な事業の企画実施を通じて、多くの人々に大雪山の魅力を紹介するだけでなく、環境保全の重要性についても広く伝えました。
本企画は、今年清水氏が逝去された追悼として実施する企画です。清水氏が晩年情熱を掲げた大雪山アーカイブスでは清水氏を偲び、これまで氏と交流があり、山岳文化に精通した3名の方にその功績や人となりについてお話いただく講演会を行います。
また、せんとぴゅあⅡの大雪山アーカイブスコーナーでは「山岳史家 清水敏一 ~わが山の人生~」と題しまして、氏の登山歴や著作等について紹介する展示も開催しています。



【講演会概要】


【演題】 山岳史家 清水敏一氏の足跡をたどる
【講師】 旭川文学資料友の会 理事 黒田 忠氏
     山樂舎BEAR 代表 佐久間 弘
     山岳随筆家 滝本 幸夫
【日時】 令和5年8月5日(土) 13:30~15:00(13時開場)
【場所】 東川町複合交流施設せんとぴゅあⅠ 講堂
【入場】 無料
【申込】 予約制 東川町文化交流課 ☎0166-82-2111 内線・738(9:00~17:00)




清水敏一氏略歴


昭和 8 年(1933年京都市に生まれる
昭和39 年(1964年北海道岩見沢市に転住
          登山家として活躍しながら、山岳史家として編著書を記す
          小泉秀雄や大町桂月を研究し、大雪山に関る先人の功績に光を当てる
平成28年(2016年)北海道東川町に転住
         大雪山アーカイブス専門員として企画・運営に携わる
         山岳・登山文化や大雪山文化を広く世に、また後世に伝える
令和4年(2022年)東川町特別功労賞受賞
令和5年(2023年)逝去(享年90歳)


大雪山アーカイブスとは


東川町複合交流施設せんとぴゅあⅡの「大雪山アーカイブス」は、東川町が大雪山国立公園の主峰 旭岳の麓にあることから、「大雪山文化」を広く世界に発信することを目的に、大雪山に関する書籍・資料を広く蒐集している他、国内・海外の山や自然に関する資料も多く所蔵しています。
所蔵の中には、大雪山の山名を整えたことで「大雪山の父」と言われる小泉秀雄の直筆資料など稀少なものも多数あり、 400 点以上を東川町指定文化財とし
て登録し公開しています。また、山や自然に関する展示や講演会も開催しています。



東川デジタルアーカイブ - 大雪山アーカイブス