小芝風花が、12月から2024年1月にかけて放送されるBS時代劇「あきない世傳 金と銀」(毎週金曜夜7:30ー8:13、NHK BSほか)で主演を務めることが発表された。高田郁原作、山本むつみが脚本を務める同ドラマは、商いの神髄は「買うての幸い、売っての幸せ」、物の売れない時代に汗をかき、知恵を絞って商いを成功させる庶民の姿を、江戸時代中期の多彩な風俗を絡めながら描く。

【写真】金髪、カラコン、ギャルピ…小芝風花の“ギャルJK”ショット

小芝風花が演じる主人公・幸の役柄を紹介!

小芝は、武庫郡津門村の生まれ。利発で聡明で気に恵まれ、素直で礼儀正しく、情もある女性・幸(さち)を演じる。学者の父、10歳年上の兄の影響で幼少より学問に強く興味を抱くも、女性が学問を探求することは許されない時代であった。

9歳の時に兄と父が相次いで死去し、幸は大坂天満の呉服商「五鈴屋(いすずや)」に女衆として奉公に出される。その後、商いに興味を持った幸は「あきないの戦国武将」を目指し、知恵を武器に道を切り拓いていこうと決意する、という役どころだ。

■幸役・小芝風花コメント

この度、BS時代劇「あきない世傳(せいでん) 金と銀」で主人公・幸を演じることとなりました。関西出身の私にとって、大坂天満を舞台にした呉服店の物語は今から楽しみで仕方ありません。高田郁さんの原作、そして山本むつみさんの脚本ということで、期待に応えられるよう頑張りたいと思います。

時代劇で主演を務めさせて頂くのは初めてで緊張していますが、気合を入れて頑張りたいと思います。12月からの放送、どうぞご期待ください。

■制作統括・山本敏彦コメント

高田郁さんの人気時代小説あきない世傳 金と銀」を2023年12月のBS2波化のオープニング時代劇として制作できることをスタッフの一人として誇りに思います。

ヒロイン・幸を演じていただくのは、まさにこの人しかいないと思ってオファーした小芝風花さん。脚本は、時代劇の名手・山本むつみさん。そして、時代劇を最も愛する現場のスタッフたちが集まり、今、じっくりと原作ファンの皆さんの期待に応えられるよう準備を進めています。

また、この度、世界に誇れる日本の着物文化を扱うため、人情ドラマの合間合間に、高精細の4Kならではの見ごたえのある映像世界を作り上げることも目指しています。続々と魅力的なキャストも集まりつつあります。原作の良さを大切にしながら、よりドラマチックな幸の人生を爽快に描くBS時代劇「あきない世傳 金と銀」。12月からの放送をどうぞお楽しみに!

■あらすじ

木綿の産地摂津国(現大阪北中部あたり)の生まれの幸は、元武士で商人を毛嫌いする父に育てられる。兄と父が急死、母と妹・結を残して、大坂天満の呉服屋「五鈴屋」に女中奉公に入る。

「商いは邪道」と教えられていた幸だが、五鈴屋の商いを目の当たりにし、その面白さに心を奪われる。そして、三男・智蔵と番頭の治兵衛、先々代(二代目)の御寮さんの富久は、幸の商才に気付く。

五鈴屋は、古手の行商から商いをはじめ、二代目の時に大坂天満に呉服を扱う店を構えたが、三代目夫婦が早逝、商売を継いだ四代目・徳兵衛は、商いに身が入らず、放蕩の限りを尽くしていた。傾きかけた店を立て直すため、四代目徳兵衛に船場の大店から嫁・菊栄を迎えるが、徳兵衛の放蕩(ほうとう)は結局収まらず、数年で離婚。

そんな中、番頭の治兵衛が店を守るために白羽の矢を立てたのが、女衆である幸を後妻に迎えることだった。物の売れない時代、「商いの戦国時代」を生き抜くため、「買うての幸い、売っての幸せ」を追い求め、幸は全力であきないに向き合う。

※高田郁の「高」は正しくははしごだか。

ドラマ「あきない世傳 金と銀」で主演を務める小芝風花/※提供写真